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心不全パンデミック [健康雑談]

 パンデミックとは、感染症の全国的・世界的な大流行。

 わが国における心不全患者数は現在約100万人であり、総人口が減少している
にもかかわらず、少なくとも2035年までは増え続け132万人になると推定されて
います。

 心不全患者は世界中で急増していることから、通常感染症に使用され
る「パンデミック」という言葉が使われているのです。

 心不全患者急増の主な理由は、生活習慣の欧米化による虚血性心疾患の増加
と高齢化です。

 世界のほとんどの国において循環器病が死因のトップですが、
我が国においても75歳以上の後期高齢者に限ると循環器病の死亡者数はガンを
上回っています。

 したがって団塊の世代の人達が全員75歳以上になる2025年には心不全患者が
著増することは明らかです。

 それでは心不全にならないようにするにはどうしたらよいのでしょうか。

 答えは予防です。

 心不全ほど予防が可能である疾患はありません。

 まずは心臓病のリスクである高血圧、脂質異常症、肥満、糖尿病にならないようにする
ことです。

 そのためには減塩、節度のある飲食、運動、禁煙など生活習慣の改善が大切
です。

 次にもし高血圧、脂質異常症、肥満、糖尿病になってしまった場合は、生活
習慣の改善とともに薬を飲み、心筋梗塞や弁膜症、不整脈など心不全の原因と
なる心臓病にならないようにすることです。

 万が一心筋梗塞や弁膜症、不整脈になってもすぐに心不全になるわけではあ
りません。

 日常生活に気を付け、適切な服薬により心不全の発症を防ぐことが
できます。

 またもし心不全になっても多くの場合適切な治療により改善します。

 そこで重要なのが二度と心不全にならないことです。

 そのためには服薬を忘れないこと、過労や暴飲暴食を避け、風邪をひかないようにするなど日常生活に気を付けることです。

 このように心不全は患者本人の心掛けが大切なのです。

 そこで一般の人にも心不全を理解していただきたいと思い、学会でわかり易い定義を決めました。
「心不全とは、心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くな
り、生命を縮める病気です。」

 心不全を予防しましょう。(I.K.)

 【日本心臓財団 HEART WEB NEWS for Media 第150号】2018年2月5日発行(月刊)より

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ストレスとがんの関係 [ひとこと養生記]

 自覚的ストレス高いとがん罹患リスクが上昇
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花 イヨヨ近シ [ひとこと養生記]

 今日は節分、暦の上では冬の最後の日。

 明日は立春。

 だが春は名のみの風の寒さ、冬の中の冬。

 全国的に猛威をふるうインフルエンザときびすを接して花粉症の最盛期が到来。

 肺炎と心臓病が多発する。

 春は名のみの、風の寒さや──今日も昨日も 雪の空(吉丸一昌作詞「早春賦)。

 イギリスの詩人の詩句「四月は残酷な月だ」をもじると、2月は冷酷な月だ。

 風邪の初期症状と花粉症(アレルギー性鼻炎)は似ているが、次のような違いがある。

 目のかゆみ=アレルギー性鼻炎は目がかゆくなる。風邪は目のかゆみはない。

 発熱=風邪だと熱が出る。アレルギー性鼻炎は出ない

 鼻水=花粉症)の鼻水は水性で、風邪の鼻水は膿性。

 ともあれ「雪 イトド深シ 花 イヨヨ近シ」(柳宗悦)。もうすこしの辛抱か。

 心臓病の話に戻る。

 心臓病が冬に多発するのは、寒冷刺激によって血管が収縮し血圧が上がるからだ。

 風邪やインフルも心臓の負荷を大きくしやすい。

 心臓の仕事量が増えて酸素をたくさん使わなければならないのに、心臓自体に酸素と栄養を供給する冠動脈が狭くなっていると、十分な量の血液(酸素)を送れず心臓の筋肉(心筋)が、酸素不足で痛くなるのが、狭心症の発作で、冠動脈が詰まってしまい、心筋の壊死(えし)が生じるのが心筋梗塞だ。

 狭心症と心筋梗塞はまとめて虚血性心疾患という。

 虚血とは、血液が虚す(欠乏する)という意味。

 その基盤には動脈硬化があり、心筋梗塞の場合は、血管の壁にたまったプラーク(コレステロールなどの塊)が破綻して血栓ができ、血管を詰まらせる。

 命にかかわる例も多い。

 どうすれば防げるかは、昨日かきました

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ハートにやさしい生活習慣 [ひとこと養生記]

 ハート点検

 心臓病予防の要は、食事と運動。

 まずはいまの生活習慣をチェックしてみよう。

 ①魚よりも肉が好き=2点。

 ②塩分が強めの味つけが好き=2点。

 ③食べることが好き。多く食べる=1点。

 ④野菜や海藻、大豆製品はあまり食べない=2点。

 ⑤お菓子、特に洋菓子が好き=1点。

 ⑥酒をよく飲む=2点。

 ⑦たばこを吸う=2点。

 ⑧睡眠時間は1日6時間以下=1点。

 ⑨肥満度(BMI)が25以上=2点。

 ⑩運動は1週間に1回もやってない=2点。

 ⑪デスクワークや車での移動が多く、歩くことが少ない=1点。

 ⑫生活の中心は仕事である=1点。

 該当する項目の点数をトータルして、4点以下なら狭心症・心筋梗塞のリスクは少ない。

 ハートにやさしい生活習慣だ。

 5~7点は、食生活や運動に注意が必要。

 ストレスをためやすい性格なので、ストレス対処法を見つけよう。

 8点以上だと、狭心症・心筋梗塞になる可能性大。

 心臓病の検査を─。
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突然死を防ぐハートケア [ひとこと養生記]

 日本人の死因2位の心臓病の多くは、心臓の血管が詰まる心筋梗塞だ。

 しかも、これには突然死がとても多いのが、死因1位のがんや3位の肺炎、4位の脳卒中とは異なる怖い特徴だ。

 だが心臓病は本来、予防可能な病気だ。

 早期に発見し、治療すれば大事に至らずにすむ。

 しかし、そのことを知る人は極めて少ない。

「心臓に圧迫感や動悸(どうき)などを感じたとき、病院に検査に行きましたか?」という質問に、88・4%の人が「行かなかった」と答えている(2005年ジョンソン&ジョンソン調査)。

 この憂慮すべき状況を打開するため翌06年4月、心臓病の専門医らによる「ハートケア情報委員会」が発足。狭心症・心筋梗塞の情報提供を通して、病気の予防、早期発見・治療、再発防止の啓発活動を行ってきた。

 5年たった10年、同じ質問に対し、(心臓に異常を感じたとき)病院に行った人は24・3%と2倍以上増えている。

 だが、行かなかった人が75・7%というのは、まだまだ大いに問題ありだ。

 心臓病は、あなたの心がけ一つで防げる・治せる病気だ。

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