がんの種類別生存率、日本は? [健康]
全世界におけるがん患者の生存率の年次推移を観察する、最大規模の国際共同科学計画「CONCORD」には、71カ国300以上の施設から約600人の研究者が参画している。
先ごろ、2000~14年に診断された3,750万症例の生存率に関する調査結果=最新版「CONCORD-3」が、発表された。=医学誌『ランセット』(2018年1月30日オンライン版)。
2008年に初めて報告されたCONCORD研究では、日本を含む31カ国における乳房、大腸、前立腺の3種のがん190万症例の5年生存率が比較され、がん生存率の国際的な差異が明らかとなった。
2014年には「CONCORD-2」として、前記の3種のがんに胃、肝、肺、子宮頸部、卵巣、白血病を加えた、67カ国2,570万症例の5年生存率の年次推移が示された。
今回のCONCORD-3では、最新5年分のがん生存率 (2010~14年)のデータが追加された。
調査の対象となるがん種も拡大、18部位または部位群となっている。
具体的には、成人の食道、胃、大腸、肝、膵、肺、女性乳房、子宮頸部、卵巣、前立腺、悪性黒色腫、成人および小児それぞれの脳腫瘍、白血病、リンパ腫である。
それによると、大部分のがん種において5年生存率が最も高かった地域は、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、フィンランド、アイルランド、ノルウェー、スウェーデンであった。
多くのがん種において生存率は改善傾向にあり、この傾向は予後不良とされているがん種でも認められた。
日本からは2000~14年に診断されたがん患者として、209万6,697例が登録された。
日本のがん5年生存率が他国・地域に比べて特に高かったのは、胃がん(60.3%)、食道がん(36.0%)、肺がん(32.9%)であった。
これらのがんでは韓国でも生存率が高く、胃がんは日本を上回る68.9%、食道がんは31.3%だった。
一方、日本の5年生存率で世界平均に比べて低かったのは、ほくろののがん=悪性黒色腫(69.0%)、血液がん(骨髄性腫瘍は33.3%、リンパ性腫瘍は57.3%)だった。
先ごろ、2000~14年に診断された3,750万症例の生存率に関する調査結果=最新版「CONCORD-3」が、発表された。=医学誌『ランセット』(2018年1月30日オンライン版)。
2008年に初めて報告されたCONCORD研究では、日本を含む31カ国における乳房、大腸、前立腺の3種のがん190万症例の5年生存率が比較され、がん生存率の国際的な差異が明らかとなった。
2014年には「CONCORD-2」として、前記の3種のがんに胃、肝、肺、子宮頸部、卵巣、白血病を加えた、67カ国2,570万症例の5年生存率の年次推移が示された。
今回のCONCORD-3では、最新5年分のがん生存率 (2010~14年)のデータが追加された。
調査の対象となるがん種も拡大、18部位または部位群となっている。
具体的には、成人の食道、胃、大腸、肝、膵、肺、女性乳房、子宮頸部、卵巣、前立腺、悪性黒色腫、成人および小児それぞれの脳腫瘍、白血病、リンパ腫である。
それによると、大部分のがん種において5年生存率が最も高かった地域は、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、フィンランド、アイルランド、ノルウェー、スウェーデンであった。
多くのがん種において生存率は改善傾向にあり、この傾向は予後不良とされているがん種でも認められた。
日本からは2000~14年に診断されたがん患者として、209万6,697例が登録された。
日本のがん5年生存率が他国・地域に比べて特に高かったのは、胃がん(60.3%)、食道がん(36.0%)、肺がん(32.9%)であった。
これらのがんでは韓国でも生存率が高く、胃がんは日本を上回る68.9%、食道がんは31.3%だった。
一方、日本の5年生存率で世界平均に比べて低かったのは、ほくろののがん=悪性黒色腫(69.0%)、血液がん(骨髄性腫瘍は33.3%、リンパ性腫瘍は57.3%)だった。