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アスピリンと 心血管疾患 [健康]

アスピリンの常用は?

心血管疾患(CVD)の既往がない患者では、アスピリンの心血管イベント予防効果は小さく、深刻な出血リスクが上昇すると、英ロンドン大学の研究グループが報告しました。

リーダーの教授は、

「心臓発作や脳卒中を予防する目的でアスピリンを使用している患者は非常に多い。

しかし、われわれの研究結果は、アスピリンの心血管イベント予防効果は小さく、深刻な出血リスクの上昇で相殺されることを示している」と述べ、

「CVD既往がない患者に対して、心血管イベント予防目的でのアスピリン使用を推奨するエビデンス(医学的証拠)は不十分」と結論づけています。

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朝ごはん 学力も左右する? [健康]

 朝ごはんが大事な理由

 1日の長さは24時間。

 しかし人間の体内時計は24時間サイクルではない。

 そのため体内時計と1日のサイクルがズレてしまいます。

 このズレを修正する最も効果的な方法は、朝に光(朝日)をあびること。

 そしてもうひとつ、朝ごはんを食べること。

 私たちのからだには数多くの時計遺伝子があり、体内時計をつかさどっています。

 脳にある中枢の時計遺伝子は主に朝日を浴びることでリセットされ、 その他の臓器(肺、肝臓、腎臓、心臓、筋肉など)にある時計遺伝子は朝ごはんをとることでリセットされます。

「朝ごはんを食べる習慣がない」という人も多いようですが、朝ごはんは重要な役割を担っています。

 栄養を摂取する、体温を上げることで代謝を高める、便秘を解消するといったことに加えて、朝ごはんを食べる習慣があるかどうかが、仕事や勉強の効率に影響を与えることもわかっています。

 朝ごはんを食べると脳にエネルギー源となるブドウ糖が補給され、脳の働きは活発になります。

 逆に朝ごはんをとらずにいきなりお昼ごはんを食べると、朝ごはんを食べている場合に比べて血糖値が急上昇しやすくなってしまいます。

 するとからだはインスリンを大量に分泌するため血糖値が下がります。

 この急激な血糖値の上昇・低下が眠気や集中力の低下などの原因になるといわれています。

 つまり、朝ごはんを食べないと、

「朝、ボーっとしていて、昼食後はひどい眠気に襲われがち」になる。

 仕事や勉強がはかどるはずがありません。

 文部科学省の「全国学力・学習状況調査」でも、

「毎日、朝ごはんを食べる子どもほど学力が高い傾向がある」ことが明らかになっています。

 朝食習慣の有無が年収に影響すると指摘する研究者もいます。

 朝ごはんにたんぱく質を摂取すると体温が上昇し、午前中から脳の機能が活発になり、集中力が高まるという報告もあります。

 たとえダイエット中でも、朝ごはんを抜くことはおすすめできません。

 朝ごはんを食べないことはダイエットの大敵です。

 朝ごはんを食べずにお昼ご飯を食べると、血糖値が急上昇しやすくなり、インスリンが大量に分泌されます。

 インスリンは、脂肪の合成を促進する働きがあるため、大量のインスリンが分泌されると、からだは太りやすい状態になってしまいます。

 昼食後の血糖値を安定させ、インスリンの分泌を抑えるには、朝ごはんに食物繊維の多いものを食べることが効果的だとされています。

 これは最初に食べる食事(ファストミール)が、次の食事後の血糖値に影響を及ぼすという「セカンドミール効果」という、グリセミック指数の提唱者、ジェンキンズ博士らの理論に基づいた考え方です。

 グリセミック指数(glycemic index グリセミック・インデックス、GI値)=食品ごとの血糖値の上昇度合いを間接的に表現する数値。

 1981年、カナダのトロント大のデイヴィッドJ.ジェンキンス教授(栄養学)らが、食品による血糖値の上がり方の違いを発見し、提唱した。

 食品の炭水化物50グラムを摂取した際の血糖値上昇の度合いを、ブドウ糖(グルコース)を100とした場合の相対値で表す。

 朝ごはんを食べないデメリットはたくさんあります。

 朝ごはんを作ったり、食べたりする時間が取れないという人は、手軽に食べられるミニトマトやキュウリを常備しておいて食べたり、野菜ジュースを飲んだりするだけでもよいので、食物繊維が含まれたものをとるようにしましょう。

 それも難しいならば、通勤中にコンビニエンスストアで買ったものを出社後に食べるのもOK。
レタスやトマトが具材のサンドイッチなど、野菜がとれるものがおすすめです。

 朝は食欲がないという人は、恐らく前日の晩ごはんに問題があります。

 食べる時間が遅かったり、消化しにくいものを食べていたり、食べ過ぎていたりなど――。

 夕食から翌日の朝食までの間隔は10時間以上あけるのが理想的です。

 朝ごはんが食べられないという人は、夕食の内容や時間を見直してみましょう。

 繰り返しになりますが、私たちのからだや精神にとって、朝ごはんが果たす役割は非常に重要です。
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認知症予備群は血液7ccでわかる! [健康]

 厚生労働省によれば、2025年には認知症患者が700万人を突破する見込みだという。

 加えて危惧されているのが、“認知症予備群”といわれ、認知機能に障害が出ているものの、自立した生活が送れている軽度認知障害(MCI)の存在だ。

 予備群は認知症患者と同数程度いるといわれ、将来的に認知症へ移行する可能性もあるという。

 認知症研究に長年携わる『メモリークリニックお茶の水』理事長の朝田隆医師はこう話す。

「軽度認知障害の半数は、4年後には認知症に進行するといわれています」

 だが状態が改善する可能性もある。

 朝田医師のクリニックでは、MCIと診断された人の2割に改善がみられた。

 7ccの血液で調べられる検査

「軽度認知障害は予備軍であって病気ではないため、薬による治療は行いません。

 当院では運動、音楽芸術、脳トレ、食事療法を指導しています。

 私は20年以上、認知症の追跡調査を行っており、その経験から生み出した脳トレをおすすめしています」

 おすすめは、引き算をしながらウォーキングをするなど2つの課題をこなす「デュアルタスク」といわれる方法。

「たとえば、100から7ずつ引いていく引き算をしながら歩きます。

 慣れてきたら、100から2を引いて行い、次は2を足して行うなど変化をつけて行います」

 今までに経験したことのないものを行うのもいい。

「長年、囲碁をやってきたという人であれば、将棋をすすめます」

 このように、MCIから認知症へ移行するのを防ぐには、早期発見が重要となる。

 そのための検査が『MCIスクリーニング検査』。

 わずか7ccの血液で調べることができる。

 認知症のなかで最も多く、全体の3分の2を占めるのがアルツハイマー型認知症だが、

「はっきりとした原因はいまだにわかっていません。

 ただ、アミロイドβというタンパク質が脳内に蓄積して起こるという説が有力視されています」

 このアミロイドβが脳に蓄積するのを防いで守ろうとする物質、脳の外へ排出する物質などの血中濃度を調べて、MCIの可能性が判定される。

 朝田医師の調査によれば、約80%の確率で判定できる。

 MCIスクリーニング検査は、自由診療のため医療機関によって料金は異なるが、2万円程度のところが多い。

 受検者の平均年齢は66歳だが、50代でMCIと判定された人もいる。

 もしMCIからアルツハイマー型認知症に移行すれば、進行性のため、根本治療は難しい。

「症状を抑える薬を処方することしか今のところ治療方法はありません。

 長年、治療薬は研究されていますが、これといった薬が出てこないのが現状です」

 アミロイドβの蓄積はアルツハイマー型認知症の症状が出る20~25年前から始まっている。

 認知機能の改善が期待できるMCIの段階で早期発見し、前述した脳トレなどの対策にいち早く取り組むこと。

 それが、ひいては認知症予防にもつながるといえるようだ。

アルツハイマー型認知症を血液で判定!国立長寿研究所などの研究グループが発表 

 ことし1月、国立長寿研究所と島津製作所などの研究グループが、世界で初めて血液からアミロイドβが脳に蓄積しているかどうか判定する方法を、科学ジャーナル『ネイチャー』オンラインに発表した。

 0・5ccの血液で診断でき、結果を画像診断で確認すると、9割以上の精度でとらえていた。
 
 ノーベル化学賞受賞者で島津製作所シニアフェローの田中耕一さんは、記者会見で、

 「今回の発見は、根本治療薬を含めたさまざまな進展に貢献する基礎となる、非常に大きな成果だと考えています」と期待を込めて語っている。 

 今回発表された方法とMCIスクリーニング検査との違いを、開発元の株式会社MCBIに聞いた。

 「今回発表された方法は、脳内にアミロイドβがたまっているかどうかを調べる検査です。

 一方、MCIスクリーニング検査は、アミロイドβが蓄積しないよう、脳内から排出する仕組みが正常に働いているかどうかを調べる検査という違いがあります」

 「週刊女性」3/24(土) 5:00配信

 朝田隆医師◎精神科医。東京医科歯科大学特任教授、筑波大学名誉教授、メモリークリニックお茶の水理事長。
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耳を守る食生活 [健康]

きょう3月3日は「耳の日」。

私事ですが、小生、10年来の重度難聴。

ほとんど全聾同然の耳の持ち主であります。

当時、「目でなくてよかったな」といわれたり、「耳が遠くなると長生きするそうだよ」と慰められたりした。

目と耳とどちらがより重要か。

これは一概にはいえない。

視力には、感覚・知覚・認知のすべてが反映され、人間は外部情報のほとんどを目から収集しており、その割合は約80%にもなるといわれる。

一方、聴力の欠如は人間関係をいちじるしく希薄にする。

人の肉声(話)を聞くことができないことが、どれほど寂しいものか、なった者でなければわからないだろう。

「目が見えないことは、人と物を切り離す。耳が聴こえないことは、人と人を切り離す」と、カントがいっているそうだ。

なるほど、目、耳、どちらを選ぶ? という問いを突き詰めると、

物か? 人か? の二者択一、

人それぞれの価値観を問うことに通じることになるようだ。

つまり一概にはいえないってわけ。

─と、書いて、いま、目を閉じて全盲の状態をつくってみて、これが死ぬまでつづくのかと想像したら、怖くなった。

聾のほうがまだしも救いがあるな、と思い、わが精神性の低さを自覚したしだい。

さて、ところで、「耳が遠くなると長生き」、これ、ホントか? ウソか?

まるっきりウソ、ナンセンスな俗説である。

難聴は「伝音難聴」と「感音難聴」に大別される。

前者は、外耳から中耳までの音を伝える働きが障害された場合に起こる。

後者は、内耳から大脳までの音を感じる神経系が壊れる。

内耳は、耳の奥にある体の中で最も硬い骨に囲まれている。

そこの蝸牛(かぎゅう)と呼ばれるカタツムリのような形の器官に、有毛細胞という毛の生えた細胞がびっしり並んでいる。

この細胞の壁に収縮たんぱく(プレスチン)という物質があり、音の振動が伝わると、伸び縮みしてその刺激を脳へ伝える。

蝸牛の中にひしめき合うように生えている有毛細胞は、生まれたときから減り始めて、けっして再生しない。

だから年をとるにつれてだんだん耳が遠くなるのは(個人差はあるが)、だれも避けられない。

いわゆる老人性難聴である。

昔、「人生50年」といわれた短命時代には、老人性難聴が起こるまで長生きする人はごく少なかった。

結果、長生きした人はみんな耳が遠かった。

その原因と結果が逆立ちして、「耳が遠くなると長生きする」という俗説が生まれ、信じられるようになったわけだろう。

いまや「人生80年」どころか「90年」、「100年」の時代になりかけている。

加齢性難聴はだれもが避けられない。

その進行を抑えるにはどうしたらよいか。

小川郁・慶応大教授(耳鼻咽喉科)らは、10年以上前から「イヤー・フード」の実験的研究を続けていて、抗酸化物質が難聴の進行を抑えることを実証した。

抗酸化物質を多く含む食品といえば、

バナナ、アボカド、プルーン、アーモンド、キウイフルーツ、リンゴ、ミカン、キャベツ、タマネギ、カボチャ、ニンジン、トマト、ブロッコリー、ニンニク、納豆、豆腐、豆乳、そば、卵の黄身、ワカメ、ココナッツオイル、赤ワイン...きりがない。

小川先生は、プレスセミナーでこう話していられる。

「治せない難聴は、いかに予防するかが大切です。

いま注目の抗加齢医学では、たとえば脳を守るための、「ブレイン(脳)フード」として、ビタミンEとかウコン、カテキン、青い魚に含まれるDHAなどの効果がわかっています。

耳についてはどうか。

われわれも10年以上前から、「イヤー(耳)フード」の実験的研究を続けていますが、一つはカロリー制限、もう一つは抗酸化物質が、難聴の進行を抑えることがわかっています。

たとえば、Sir2という長寿遺伝子はカロリーを抑えるとスイッチがオンになります。

抗酸化物質では赤ワインのポリフェノールがSir2遺伝子を活性化するという論文が2003年に発表されて、赤ワインブームが起こりました。

が、赤ワインをどれくらい飲めばSir2遺伝子をオンできるかといえば、1日5本ということで、それじゃ寿命が伸びる前に肝硬変で死んでしまう(笑)。

そこで赤ワインの、そのレスベラトロールという物質をサプリメントにすればいいだろうと、いまそれの開発が進んでいるようです」。

レスベラトロールとそのサプリメントについては、別のブログ「健康1日1話」の「長寿サプリ」にすこし詳しく記しました。

ご参照ください。
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がんの種類別生存率、日本は? [健康]

 全世界におけるがん患者の生存率の年次推移を観察する、最大規模の国際共同科学計画「CONCORD」には、71カ国300以上の施設から約600人の研究者が参画している。

 先ごろ、2000~14年に診断された3,750万症例の生存率に関する調査結果=最新版「CONCORD-3」が、発表された。=医学誌『ランセット』(2018年1月30日オンライン版)。

 2008年に初めて報告されたCONCORD研究では、日本を含む31カ国における乳房、大腸、前立腺の3種のがん190万症例の5年生存率が比較され、がん生存率の国際的な差異が明らかとなった。

 2014年には「CONCORD-2」として、前記の3種のがんに胃、肝、肺、子宮頸部、卵巣、白血病を加えた、67カ国2,570万症例の5年生存率の年次推移が示された。

 今回のCONCORD-3では、最新5年分のがん生存率 (2010~14年)のデータが追加された。
調査の対象となるがん種も拡大、18部位または部位群となっている。

 具体的には、成人の食道、胃、大腸、肝、膵、肺、女性乳房、子宮頸部、卵巣、前立腺、悪性黒色腫、成人および小児それぞれの脳腫瘍、白血病、リンパ腫である。

 それによると、大部分のがん種において5年生存率が最も高かった地域は、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、フィンランド、アイルランド、ノルウェー、スウェーデンであった。

 多くのがん種において生存率は改善傾向にあり、この傾向は予後不良とされているがん種でも認められた。

 日本からは2000~14年に診断されたがん患者として、209万6,697例が登録された。

 日本のがん5年生存率が他国・地域に比べて特に高かったのは、胃がん(60.3%)、食道がん(36.0%)、肺がん(32.9%)であった。

 これらのがんでは韓国でも生存率が高く、胃がんは日本を上回る68.9%、食道がんは31.3%だった。

 一方、日本の5年生存率で世界平均に比べて低かったのは、ほくろののがん=悪性黒色腫(69.0%)、血液がん(骨髄性腫瘍は33.3%、リンパ性腫瘍は57.3%)だった。 

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花粉警報発令=全国的予想 [健康]

 花粉症の季節が目の前に迫っている。

 NPO花粉情報協会理事で気象予報士の村山貢司氏は、旧冬12月21日、東京都で開かれた同協会主催のセミナーで、2018春のスギ・ヒノキ花粉飛散量についての予測結果を公表した。

 北陸を除く全国の観測地点において、過去10年の平均より飛散量が増加し、東北南部から関東、東海地方ではかなり多くなる見込みであるという。

 その年の花粉飛散量はさまざまな気象条件に影響を受けるが、なかでも前年7月中旬~8月中旬の日照時間は大きな要因であり、その時間が長いほど飛散量は多くなる傾向にある。

 また、前年の飛散量が少ないと翌年は多くなる可能性が高い。

 村山氏は全国における昨年7月の日照時間について、瀬戸内地域を除いて大半の地域で平年より長く、東北地方や東海地方では多くの地域で平年比120%を超えていたと報告し、各観測地点における今年の飛散量を予測した。

 北海道地方では、東北地方からの花粉の移流がある函館市においては飛散量が約750個で、10年平均(約600個)を上回る。

 東北地方は全体的にスギ雄花数が過去10年平均より多く、飛散量は大船渡市(岩手県)では約1万6,000個、いわき市(福島県)では約1万8,000個となり、ともに10年平均を大きく上回る。

 関東地方では神奈川県のスギ雄花数が突出して多く、約1万4,000個と、6,000~7,000個程度だった一昨年および10年平均の2倍以上となり、東京都も約7,500個と一昨年および10年平均を上回った。

 それに伴い、飛散量も東京都千代田区、横浜市、小田原市(神奈川県)で昨年、10年平均より多い見込みである。

 北関東の各観測地点では、昨年の飛散量が少なかったために軒並み約1万4,000個を超え、10年平均よりおおむね1.5倍になるとみられる。

 北陸地方の雄花数は、富山、石川両県で一昨年および10年平均を大きく下回ったため、飛散量も10年平均程度にとどまるとされた。

 東海地方の静岡、愛知両県の雄花数は10年平均程度であったが、同地方はヒノキ花粉が比較的多く飛散することが考慮され、飛散量は多数の観測地点で10年平均をやや上回ると予測。

 昨年に比べると名古屋市では約5倍、大垣市(岐阜県)は約3倍の飛散が見込まれる。

 近畿地方では報告された全ての県で雄花数が10年平均を上回ったことにかんがみ、飛散量はほぼ全ての観測地点で昨年および10年平均より多くなる。

 四国・中国地方の雄花数では、香川県、愛媛県で一昨年および10年平均をやや下回ったが、両県はもともと雄花数が比較的多い地域であるため、一定数の飛散量が見込まれる。

 松江市、山口市における昨年の飛散量は10年平均のそれぞれ約半分、4分の1であったことから、今年はそれぞれ2,500個超、4,500個超と大幅に飛散量が増加する見込みである。

 一方、高松市は昨年、10年平均のおよそ2倍となる約5,500個が実測されたため、今年はその3分の2程度で10年平均並と予測された。その他の地点は昨年を上回る見込みである。

 九州地方の福岡県と大分県における雄花数は一昨年と大差がなく、飛散量は福岡市、長崎市、由布市(大分県)が昨年よりやや下回る見込み。

 3市とも昨年の飛散量が10年平均より上回った影響を受けたという。

 それ以外の観測地点では昨年を上回る飛散量となる見込みで、宮崎市では昨年の飛散量が10年平均のおよそ半分であったため、その倍の約5,500個が予測された。

 花粉の飛散開始時期については、スギ雄花が休眠状態に入る11~12月と、休眠から覚醒し開花準備に入る1~2月の気温が大きく影響する。

 同氏は、昨年11月~今年1月の平均気温の計測値および予測値を勘案し、今年のスギ花粉の飛散開始は「全国的に例年並みかやや早いだろう」と述べた。

 具体的には、九州北中部、山口県、四国西部と伊豆半島や静岡県の一部で2月上旬から、関東地方の多くでは2月中旬から、東京都では2月10日過ぎあたりから飛散が始まるなどと予測される。

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肺と肺炎 [健康]

 風邪・インフルエンザの本格的流行が始まっている。

  いちばん心配なのは肺炎を併発することだ。

「肺炎は老人に安らかな死をもたらす最後の友だ」と言ったのは、近代内科学の父、ウイリアム・オスラーだが、ま、いずれはそれを望むとしても、なるべくならずーっと先延ばしにしたいものだ。

 肺の最も大切な役目は、空気の中の酸素を血液中に取り入れ、血液中の炭酸ガスを吐き出すことだが、吸い込む空気の中には病原菌がいっぱい混じっている。

 そこへもってきて肺には、全身から心臓に戻った、汚れた(栄養豊富な)血液が、そのまま入ってくる。病原菌の繁殖にはもってこいの環境だ。

 繁殖し始めた病原菌を追い出そうと、白血球など体の防衛軍が集まってきて、戦争(炎症)が起こるのが、肺炎だ。

 エックス線写真にはそこは真っ白に映る。
 
 が、ごく初期の肺炎はエックス線にはまだ影が出ない。

 聴診器のほうがよくわかると練達の内科医は言う。

 「慣れた医者は、聴診器で肺の中の小さな特異な雑音をキャッチし、素早く病変を見つけます」

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花粉症と目 [健康]

花粉症と目

花粉症ではくしゃみなどの鼻の症状だけでなく、目の症状もつらい。

花粉症をもつソフトコンタクトレンズユーザーの95%が、「目のかゆみ」に悩まされると、チバビジョンのインターネット調査で答えている。

ついで、「ゴロゴロ」「充血」「目やに」「涙」の順。

コンタクトレンズを装用していると、涙の循環が悪くなる。

ほこりや花粉、アイメークの化粧品のよごれなどが付着しやすい。

花粉症のシーズンは、1日使い捨てタイプに切り替えたほうがよい。

「しかし、いきなり朝から夜までの長時間装用はお勧めできない。

1日の装用時間を少しずつ伸ばしながら3日程度かけて切り替えたほうがよい。

レンズは非イオン性のものを─。

汚れのつきやすさがイオン性の300分の1です」

と、眼科医の佐野研二先生がアドバイスしている。
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自分は若い=長生き [健康]

自分は若い=長生き

自分は実年齢より若いと思っている高齢者は、そうでない人に比べて死亡率が低いと、英ロンドン大学の研究チームが医学誌に発表しました。

平均年齢66歳の男女6500人を8~13年間、追跡調査した結果、自己評価年齢が実年齢より3歳以上若いグループの死亡率が最も低く、実年齢より年上だと感じるグループの死亡率が最も高かった。

死因別では、心血管系の病気による死亡との関連がみられたということです。
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ひとこと養生記 高齢うつの特徴 [健康]

 老年精神医学の専門医で、長年、認知症とうつ病の臨床と研究に取り組んできた、中村祐・香川大学医学部教授の話をプレスセミナーで聞きました。

 うつ病の大きな症状は、「憂うつ感」と「興味・関心の低下」。

「憂うつだ」「何の希望もない」「落ち込んでいる」といった感情がベースになって、今まで好きだったことにも打ち込めなくなります。

 新聞を読んだり、テレビを見たりする気が薄れてきます。仕事への意欲が低下します。何をするにもおっくうになります。

 ところが、高齢者うつ病では、そうした意欲の低下や気分の落ち込みなどの症状はそれほど強くなく、不安や焦燥感が表に出やすいのが特徴です。

 不眠、疲れやすさ、めまい、頭重感、頭痛、肩こり、食欲不振、便秘、下痢、腹痛、胸痛といったさまざまな身体症状が現れます。体と心の両方へ目を向ける必要があるのです。

 半面、抑うつ状態、倦怠(けんたい)感、気分の落ち込みなどは、がん患者の訴えと共通することがとても多い。

 うつ病を疑う前に体の病気はないか、十分な検査が必要─と、教授は強調しました。

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