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生きがい健康論 [ひとこと養生記]

 肺炎のような感染症は、宿主─寄生体関係といって、病人の体そのもの(宿主)と、それに寄生する病原体との関係で成り立っている。

 高齢者の肺炎の死亡率が高いのは、寄生体(ウイルスや細菌)の側に問題があるのではなく、その人の体のほうの要因による。

 肺炎を乗り切った人と、死亡した人を調べた臨床報告「老年者の肺炎100例」を見ると、亡くなった人たちには、

 ①脱水症状のある人

 ②腎臓や肝臓の機能が低下した人

 ③意識障害(意識がもうろうとなる)が出た人

 がとても多い。

 だから肺炎だけを治療の目標にするのではなく、全身状態をよくしなければ肺炎は治らない。

 肺炎を防ぎ・治すためには、要するに老化現象が進まないように日ごろから規則正しい活動的な生活をすること─と、老年学の大家は話した。

 「それにはやはりここ(と、頭を指して)が大事ですから、モチーフとなるのは精神活動でしょう。

 自分がどれだけ社会の一員として、あるいは家族のために生きているかという生きがい、それが全身の健康にも通じるのでしょう」

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