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薬の二日酔い [ひとこと養生記]

 市販の風邪薬や花粉症などの薬の成分(抗ヒスタミン薬)が、脳に移行すると眠気が起こり、インペアード・パフォーマンス(気づきにくい能力ダウン)と呼ばれる集中力や判断力、作業能率の低下など「薬の二日酔い」を招いてしまう。

 ヒスタミンは、鼻や皮膚ではアレルギーに伴う症状を引き起こすが、脳内では、

 ①日中眠くならないようにする

 ②学習能力や記憶力を高める

 ③活動量を増やす、といったはたらきをしている。

 抗ヒスタミン薬は、鼻や皮膚では、くしゃみ、鼻みず、鼻づまり、皮膚のかゆみなど、ヒスタミンがつくる症状を改善するが、脳に入るとヒスタミンのよいはたらきを抑え、眠気をもたらし、判断力を低下させる。

 だから風邪薬や花粉症の薬を飲んだら車の運転はするな、試験の前に飲むのも控えたほうがよいと言われる。

 ただ、強い眠気が起こる抗ヒスタミン薬は「第一世代」の薬で、「第二世代」の薬はあまり眠くならない。

 脳に移行しにくく、インペアード・パフォーマンスを起こしにくい薬もある。

 医師・薬剤師に相談を─
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