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「健康寿命」延びる [健康雑談]

 健康上の問題がなく日常生活を送れる「健康寿命」について、厚生労働省は3月9日、2016年は男性が72.14歳、女性は74.79歳だったと発表した。

 前回調査(2013年)と比べ男性が0.95歳、女性は0.58歳延びた。

 最も長かったのは男性が山梨の73.21歳、女性は愛知の76.32歳。

ベスト5は、男性は山梨、埼玉、愛知、岐阜、石川の順。女性は愛知、三重、山梨、富山、島根だった。

 分析に当たった辻一郎・東北大学教授(公衆衛生学)は「食塩摂取量や喫煙率の低下といった医学的要因に加え、高齢者の体力の向上も影響している。

 働いたり社会参加したりできるから心身とも健康になっているのではないか」と話している。

 ところで、いまは誰でも知っている「PPK」(ピンピンコロリ)。

 発祥の地は、長野県らしい。

 当時、長野県は、日本一の長寿県であり(厚生労働省「都道府県別生命表=2013年」によれば、平均寿命のトップは男女とも長野県)、高齢者の就業率(つまり、ピンピン働く人の割合)も、自宅で亡くなる人の割合も全国一だった。

 昔の人も「食うときタップリ、死ぬときポックリ」などといい、お参りをすると楽に往生できる「ポックリ寺」もあったらしいが、長野のお年寄りの合い言葉「PPK」はもっと前向きの健康観に支えられていたようだ。

 PPKと同じで、いっそう明るいニュアンスをただよわせる語が「GNP」(元気でニコニコ、ポックリ)。

 生と死のあり方の理想といえる。
 
 あいなるべくなら長期の寝たきりで亡くなる「NNK」(ネンネンコロリ)は願い下げにしたい。

 東大病院放射線科准教授で、緩和ケア診療部長の中川恵一先生はこう話している。

「がんで死ぬのが、まさに"ピンピンコロリ"です。私は、できればがんで亡くなりたいと思っています。ただし、それには十全な緩和ケアが必要です」

 緩和ケアでは、放射線治療や医療用麻薬を用いて、体の痛みを除去する。

「がんの痛みは不要な痛みです。モルヒネで中毒になる、早く死ぬというのはウソで、かえって痛みを取ったほうが長生きします」

「がんの緩和ケアがうまくいくと、臨終の間際でも話ができます。そんな病気は他にありません。いわば人生の最期まで有効に活用できるわけです」

 拙者ことマルヤマは、がん二つ(前立腺がん、尿管がん)の現役患者である。

 そのように生きて、去ることのできる──つまりPPK&GNPの条件を、すでに手に入れているわけである。

 ありがたいことである。

 とはいえ━━。

 ポックリを願って今日の無事祈り(新聞で見た投稿川柳)

 ホント、ホント。そうだよなあ......。

 人はみな不思議の国から生まれきて 不思議の国へおさらばさらば  工藤直太郎
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