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ああ、歳末…… [雑感小文]

 雪がふる…

田子の浦にうちいでて見れば 白妙の富士の高嶺に 雪はふりつつ  山部赤人

雪降れば 木ごとに花ぞ咲きにけり いづれを梅とわきて折らまし  紀友則

いざ行かん 雪見にころぶ所まで 松尾芭蕉

これがまあ 終(つい)のすみかか雪五尺 小林一茶

最上川 逆白波のたつまでに ふぶくゆふべとなりにけるかも  斎藤茂吉

いくたびも 雪の深さをたずねけり 正岡子規

百八の鐘鳴り止みぬ そとは雪  三橋鷹女

タグ:歳末句歌
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難聴乗り越え医師の道へ [雑感小文]

昨日、耳の日。

ネットに転載された地方新聞の記事を読み、同じ中途失聴者としての共感と感銘を得た。

下はその全文━。

「悩んだからこそ、支援したい」難聴乗り越え医師の道へ 長崎大医学部4年・目代さん 長崎大医学部4年・目代さん
 
成長してから聴覚を失ってなお、医師を目指している男性がいる。

長崎大医学部4年生の目代(もくだい)佑太朗さん(31)=長崎市旭町=は中途失聴者だ。

人工内耳の手術を受けて「人生が変わった」「難聴で悩んだからこそ同じように障害のある人を医療でサポートしたい」と実習に励んでいる。

3日は「耳の日」。

目代さんはさいたま市生まれ。

健康に育ったが、高校2年のとき突然異変を感じた。

「あれ、鼻が詰まったかな」。

風邪をこじらせたような感じで急に右耳が聞こえなくなった。

右側から話し掛けられても気付かない。

診断は突発性難聴だった。

右耳はほとんど聞こえなかったが、医療職に就きたいと勉学に集中。

2006年、長崎大歯学部に入学した。

ところが5年生になった10年春ごろから、左耳も徐々に聞こえづらくなった。

意を決して両耳に補聴器を着けたが「キーン」と耳鳴りがして会話が困難に。

11年冬、左耳の蝸牛(かぎゅう)に電極を接触させて聴覚を補助する「人工内耳」の埋め込み手術を決断した。

今後のことを考えると強い不安はあった。

しかし人工内耳の聞こえ方に慣れると友人の声がスムーズに耳に届く。

「これも医療のおかげ」。

元の通りではないが心が喜びに震えた。

そして「やっぱり医師になりたい」と夢が芽生えてきた。

歯学部を卒業後、2年間猛勉強して同大医学部へ進学。

4年生になり、大学病院での実習が今年1月から始まった。

精神科、心臓血管外科などほとんどの科を1年で回る。

「いろんな科で相性を見極めたい」と充実した日々を送っている。

実のところは、現実の厳しさも知った。

「患者の話を聞くことが重要な診療医は難しいのでは」と言われたり、手術室で意思疎通に時間がかかったり。

「聞こえづらい」のは外から見えにくい。落ち込む日もあるが「医師として働くことで、少しだけ社会が変わるかもしれない」と自分を奮い立たせている。

難聴になって、疎外感を感じる経験もした。

話の中で誰か笑っても訳が分からず、聞き直しても聞き取れない。

すると周りは「大したことないから」と教えてくれなくなる-。

目代さんは「障害で幸せになれないと考えるのは悲しい。

聞こえづらくても、患者さんといいコミュニケーションが取れる医師になりたい」と希望に燃える。
<長崎新聞  3/3(土)朝刊>

すぐれた頭脳と強い心で努力しつづける青年医師の誕生に拍手を送りたい。
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風邪真っ盛り! [雑感小文]

風邪真っ盛り!


昨日は立春。

でも春は名のみ、冬の中の冬が続いています。

立春以降の寒さを「余寒」といいますが、まだまだ厳しい寒さの真っ最中!

インフルエンザの勢いもまだ衰えず、肺炎と心臓病が多発する時期です。



香りなき色なき風邪に染まりけり   相生垣瓜人


咳き込めば我火の玉のごとくなり   川端茅舎


医師患者同じ薬を嚥(の)んで冬   草間時彦


風邪の子にあたため当てる聴診器   中沢三省


急患をどてらのままに診てをりぬ   山内繭彦


水枕ガバリと寒い海がある    西東三鬼
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せり・なずな以下省略の─ [雑感小文]

七草粥は健康食

無病息災を願いつつ味わう七草粥は、年末年始に酷使した胃腸に優しい健康食です。

刻み込む春の七草は、

せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ これぞ七草。


七草に更に嫁菜を加へけり と昔の俳人(高浜虚子)は詠みましたが、

現代俳句には、せり・なずな以下省略の粥を吹く(池田政子)というのも─。


すずな(カブ)、すずしろ(大根)の「二草がゆ」でもよしとしましょう。
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年は寄れども… [雑感小文]

年は寄れども…

きょうは敬老の日。

1年365日のほかの364日は、軽老の日。

ひがんじゃいけないな。

年をとるとだれでもだんだん体力や記憶力が低下してくる。

しかたのないことです。

半面、年をとることで確実にふえていくものがあります。

経験です。

経験値は知恵を高めます。

「亀の甲より年の功」といいますが、英語のことわざにも、

Years know more than books.(年齢は書物より多くを知る)というのがあります。

きょうは敬老の日。

「年は寄れども心は寄らぬ」の強い気持ちをもちたいものです。
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仲良きことは美しきかな [雑感小文]

夫婦の会話

お茶の水女子大学の研究グループが行った「夫婦の満足度調査」によると、定年後の生活では当然、夫婦が一緒に過ごす時間が増え、夫婦そろっての外出や会話の機会も増えるが、そうした生活の変化のなかで夫婦の会話が多いほど満足度が高いという、これまた当然の結果が出ている。

けだし会話の量こそ、夫婦仲を測定する最も正確なバロメーターといえるだろう。

老いては子よりも夫あるいは妻であり、充実した老後生活を送るためには、夫婦の会話が決め手となる。

楽しい会話のある夫婦は、心が満たされるばかりでなく、頭もぼけないし、体も元気になる。

いきいきとした言葉のやりとりが頭脳を刺激し、体の働きを活性化するからで、医学的にも確かな説明のつくことだろう。

「仲よきことは美しきかな」とは、よく知られた武者小路実篤の美しい名言だが、夫婦仲のよさは心身の健康にとっても不可欠の要因、「仲よきことは健やかなり」である。

こうみてくると、夫婦円満が心身の健康の重要なカギであることがよくわかる。

円満夫婦は健康夫婦だ。

 厳守三原則

ストレスの解消法の一つに「打ち明け」ということがある。

胸中の思いをだれかに打ち明けるだけでも、心が晴れる。

若いころは、親兄弟にも話せないような悩みを、親しい友人に聞いてもらって、苦悩から解放されることがある。

年をとると、その打ち明けの最も主な相手が配偶者になる。

独居の老人にはその相手がいない。吐き出されぬままのストレスが胸の中にたまり、それが心身の劣化につながっていく。

孤独な高齢者に老年性うつ病が多くみられるのはよく知られている。

この老年の孤独地獄を解消するために夫婦という一組の男女はあるのではないか、とさえ思われる。

とはいえ、家庭の天気図にも晴れの日もあれば雨の日もある。

一つ屋根の下に暮らしていれば、ときに感情的衝突が発生するのは自然の成り行きだ。

心得るべきは、夫婦げんかにもルールがあるということ。

故齋藤茂太先生が挙げた三原則は、

①過去のキズにふれてはならない

②他人と比較して批判してはならない

③親兄弟や親類のことを引き合いに出してはならない─だった。
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患者学 [雑感小文]

患者学

日本の医学は一流だが、医療は三流だという人がいる。

それは違う。問題は医療側ではなく、患者のほうにあるのではないか。

全米一のがんセンターといわれる、テキサス大学MDアンダーソンがんセンターの上野直人・准教授の著書『最高の医療を受けるための患者学』(講談社+α新書)は、そんなふうに説き起こされている。

「日本のマスコミで医療が報じられるとき、問題点ばかりが指摘されます。

欧米に比べて20年遅れているなどといった意見もあるようです。はたして本当でしょうか」

「(日本で)講演をした後、医師やマスコミの人と話をしてみると、僕たちがやっている医療とほとんど差がないという印象でした。

ところが、知人の紹介などで日本の患者さんと話をしてみて、その印象が一変しました。

こちらが相談にのろうにも、相談ができない。

患者さんが自分の病気のことをきちんと説明できないのです。

日本とアメリカでいちばん大きな差を感じたのは、医療そのものや医療従事者ではなく、患者さんのほうでした」

「日本の医療はまちがいなく、世界でいちばん高いレベルの技術を持っています。

それなのに欧米より劣っていることばかりが取り沙汰されるのは、一体なぜでしょう。

それは、日本の患者さんの、医療に対する満足度が低いことの表れにほかなりません。

優秀で熱意もある日本の医師たちの努力と進んだ医療技術を、患者さんの満足につながるようにしなくてはいけません」

─その鍵をにぎっているのは、患者一人一人の行動だと上野准教授は言い、がんになった人が踏むべき九つのステップを挙げている。

1 自分の病気を知ろう。

2 必要な情報を集めるコツ。

3 自分のカルテを作る。

4 質問上手になる。

5 医師の話した内容を消化する。

6 その治療は標準療法ですか。

7 ベストの治療法を決断する。

8 自分の希望を伝える。

9 恐れずチャレンジしよう。
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心と心臓&生活 [雑感小文]

楽観思考と心臓

米イリノイ大学の研究で、楽観的な人は、悲観的な人より心臓が健康的であることがわかりました。

45~84歳の男女5100人の11年分のデータを解析した結果です。

最も楽観度が高い人たちは、最も悲観的な人たちに比べ、総合健康スコア「正常」の割合が2倍、上がりました。

「血圧、コレステロール値、血糖値の改善に加え、メンタル面でのアプローチが健康増進に役立つ」と、調査研究を行った教授は話しています。

ライフ シンプルセブン

米国心臓学会は、心臓病や脳卒中の予防に効果的な「ライフ シンプル セブン」を提唱しています。

1=血圧のコントロール。

2=標準体重を維持する。

3=血糖値を下げる。

4=コレステロールの管理。

5=健康的な食事。

6=運動をする。

7=たばこを吸わない。

これらの指標を14点満点で採点、点数が1点増えると心臓病・脳卒中のリスクが8%減少しています。
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思わぬ危険! [雑感小文]

思わぬ危険!

春三月。

でも、まだまだ寒い日も! 

寒さは血圧を上げ心臓や脳をアタックします。

また、筋肉や靭帯の柔軟性が低下するため、寒い日の運動には肉離れや腱の断裂など思わぬ危険が潜んでいます。

運動は、屋外よりも屋内の施設がおすすめ。

屋外の場合は、襟元から冷気が入らない着衣で、午後の気温が上がった時間帯に―。

運動前のウォーミングアップも十分に―。
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 春の憂うつ [雑感小文]

 春の憂うつ

「春」はなぜ「はる」なのか。

『大言海』には、「万物、発(は)る候ナレバ云(い)フト云フ。─略─草木ノ芽張ルコト。」とある。

「田畑を<墾(は)る>意。または気候の<晴る>の意からか」というのは『広辞苑』だ。

英語の春の「スプリング」には「跳躍」「バネ」「泉」などの意味があり、フランス語の春の「プランタン」は、ラテン語の「最初の季節」が語源だそうだ。

太陽の光が戻り、自然が再生する春は、入学、入社、異動・転勤など、人の生活が変わる─人事再生の季節でもある。

百花繚乱(りょうらん)、人生の花もいろいろに咲く季節だ。

が、半面、なぜか心が暗く沈みがちな人がいる。

環境の変化に適応できず、体や心の変調を訴える人がいる。

春先に精神のバランスが崩れやすいのは、気温の上昇とともに悩の中の神経伝達物質が減るためだという説がある。

軽いうつ気分が生じ、更年期障害も悪化しやいようだ。

気持ちが憂うつに落ち込む精神症状は現れず、もっぱら身体症状だけを訴える「仮面うつ病」もある。

精神科か心療内科へ─。
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