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チンパン昔話 [健康雑談]

  チンパン昔話

 昔─正確にいえば1979年3月、日本全国の動物園にいるチンパンジーの数を調べたことがある。

 多摩動物公園=20頭、谷津遊園=18頭、ほかは上野動物園の2頭などすべて数頭止まりだった。

 これに対して、東大医学部の動物舎には厳重な管理のもと60頭を超えるチンパンジーが飼育されていた。

 しかも、それらは仲間と接触しないようそれぞれ独房に入れられていた。

 当時、東大では、B型肝炎ワクチンの開発研究が着々と進行中で、

「5年前、厚生省にチンパンジーを90頭買ってくだされば、人間に注射できるワクチンを作りましょうという約束で始めたのだが、どうやら60頭で完成して、今年中にはその第1発目が、ぼくの腕に打たれることになるだろうね」と、プロジェクトチームのリーダー、織田敏次・同大第一内科教授は話した。

 当時、チンパンジーのお値段は1頭70万円。

 それまでに判明していた肝炎ウイルスは、A型とB型だけで、未知の肝炎ウイルスは全部まとめて非A非B型と呼ばれていた。

 その中のC型肝炎ウイルスが発見されたのが1989年だった。
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