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チンパンじいさん [健康雑談]

  チンパンじいさん

 西アフリカ・ギニアに生息する野生のチンパンジーが、ヤシの樹液が自然発酵した「酒」を飲んでいる姿を日英などの国際研究チームが捉えた。

 スポンジのように液体を吸収する葉を道具に使い、仲間で「飲み会」も開いていたという。(毎日新聞2015年6月11日朝刊)

 さすが人間に最も近い類人猿。アタマいいんだなあ!

 2007年、チンパンジーを実験動物として利用することが世界的に中止になった。

 国内の製薬会社などが抱えていたチンパンジー78頭は、京都大霊長類研究所の管理下に置かれることになった。

 飼育環境は、チンパンじいさんやばあさんの「幸福」を最優先に整備。

 おいしい栄養食を与え、多様な寝具や遊具を備えた広い運動場を設け、おりには入れず集団生活をさせる。

 安らかな老後を介護しながら、ヒトの福祉・長寿にもつながる研究を行う。

 製薬会社の三和化学研究所が5年間に計1億5000万円を寄付し経費に当てた。
 チンパンジーは、その遺伝子の98.4%をヒトと共有する。

 人類に最も近縁の種だ。

 人間と同じ病気にかかる(かかってくれる)ので、人間の身代わりとして肝炎やエイズなどの研究実験に使われた。

 成果の一つが、B型肝炎ワクチンの開発。

 B型肝炎は、乳幼児期に感染するとキャリア(ウイルスの持続感染者)になる確率が高い。

 キャリアの母親からの感染を防ぐための赤ちゃんへのワクチン接種が1986年に始まり、キャリアになる子はいなくなった。

 2016年からはすべての0歳児へのB型肝炎ワクチンの定期接種が実施される。

 近い将来、B型肝炎ウイルスが原因の肝臓病は消滅するだろう。

「B型肝炎は21世紀の国民病になるだろう」との医学的予測は完全にはずれた。

 もとをたどれば、チンパンジーのおかげだろう。
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