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鼻と知能 [健康雑談]

 「嗅覚(きゅうかく)の低下は、アルツハイマー病の前兆」という研究を、米シカゴのラッシユ大のチームが、発表している。

 アルツハイマー病では、最初に脳の嗅覚をつかさどる部分に損傷が起こるとされ、また、鼻の奥にある嗅粘膜に特殊な変性物質が生じ、そのため嗅覚異常が起こるとも考えられている。

 そうした現象はかなり以前から知られていて、中野雄一・新潟大学医学部教授(当時)も、「嗅粘膜生検鉗子(かんし)」というものを考案、この鉗子を使えば、簡単に嗅粘膜を採取でき、アルツハイマー病の診断に役立つと報告している。

 ラッシュ大の研究チームは、数百人の高齢者に対し、レモンやチョコレート、バナナなど12種類のにおいをかぎ分けるテストを5年間続けたところ、嗅覚が落ちてきた人の一部に認知力の低下が認められた。

 ただし、「嗅覚が鈍くなってきた人全員に認知力の低下がみられるわけではない。臭いを識別できなくなったからといってパニックになる必要はない」と、研究チームのリーダーは話している。

 それはそうだろう。

 年をとれば誰でも多少は嗅覚が衰える。

 そのためガス漏れに気づかなかったり、靴下のにおいに鈍感になったりする。

 ガス臭を消毒液、香水のにおいと間違えたり、物が燃えるにおいをソースやクレゾールのにおいと混同する人が約40%もいたという研究データもある。

 アルツハイマー病で嗅覚の低下が起こることは、以前から知られていて、バラやレモンやせっけんなどのにおいを染み込ませた試験紙をかがせ、何のにおいか当てさせる診断法がある。

 ちゃんと当てられたら、「OK、あなたはアルツハイマーではない」というわけだ。

 が、当てられなくても、悲観することはない。

 即、認知症扱いはハナはだ迷惑だ。

 8月7日は「鼻の日」。
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