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痛風薬誤用 [ひとこと養生記]

 猛暑の某日、年長の友人からE-メール─。

 「何年も前から尿酸値がやや高かったが、薬をのむほどではないと言われてきた。

 最近、足指に痛みが出たので検査を受けたところ、9.1ミリグラムに上がっていた。

 薬をのんでみますかと、ユリノーム錠を2週間分もらった。

 薬をのみ始めたら、かえって痛みが強くなるようだった。

 4日後、薬を止めたら痛みが治まったので、またのんだらまた痛みが出た。

 どういうことなんだろう?」

 なぁんだ、以前せっかく進呈した拙著をなぜ見てくれないのか。

 あの本(「名医が治す」=マキノ出版)の242ページに痛風専門医の河野典夫・大阪大学教授が、こう言っているではないか。

 「痛風治療のポイントは、痛風発作の治療と、高尿酸血症の治療をごっちゃにしないことです。

 発作中の治療は炎症を抑えることに集中します。

 痛みが起こっている最中は、いくら尿酸値が高くても、下げてはいけない。

 尿酸値を下げれば、早く炎症が治まるだろうと考えがちですが、逆なのです。

 発作の最中に尿酸排泄剤(ユリノームなど)をのむとかえって発作が長引きます。

 ただ、発作が起きる前から飲んでいた場合は、そのまま飲みつづけます」
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