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牛乳療法 [ひとこと養生記]

 久しぶりに会った友人が喫茶店でホットミルクを注文した。

 腎臓が少し悪いので「牛乳は薬」なのだという。

 家庭医学の本に書いてあったそうだ。
 腎臓病の牛乳療法は、19世紀の末ごろ、ロシアの医師、フィリップ・J・カレルが提唱した。

 急性腎炎などの患者に絶対安静を指示した上で、1日量800㍉㍑の牛乳を、1回200㍉㍑ずつ4回に分けて、5日から1週間飲ませるという治療法だ。

 日本にも移入された。

 日本人の体格に合わせてリンゴジュースなどを加えた「カレルの変方」も用いられた。

 ひとくちに腎臓病といっても、急性腎炎もあれば慢性腎炎もある。

 多量のたんぱく尿が出るネフローゼもある。

 血圧が高い人もいれば、心臓が弱っている人もいる。

 どんなタイプの、どの時期の腎臓病か。

 それによって牛乳療法の適否は異なる。

 慢性腎炎が進行して透析直前の状態の人が牛乳をたくさん飲むと、たちまち病気が悪化する。

 牛乳療法が合うのは、軽い急性腎炎、慢性腎炎の潜在型、ネフローゼなどだと、専門医は解説している。

 必ず主治医に相談してその指示に従おう。
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