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健康雑談(15)内斜視・外斜視・偽斜視 [健康雑談]

ロンロン笑話


 私事だが、小生の眼球はしばしば持ち主の意志とは無関係にそっぽを向いてしまう。

 間欠性外斜視だ。

 郷里の屋久島語では「ひんがらめ」(僻目の転訛か?)といい、東京弁などでは「ロンパリ」という。

 右目はロンドンへ、左目はパリへ向いているからか。

 だが小生の場合は、両眼ともに一方向へキョトンと向くらしい。

 だから君のはロンパリじゃなくて「ロンロン」だよ、と友人の漫画家は言った。

 ロンロンだかパリパリだか知らないが、おかげでときどき妙な目に合う。

 通夜の座敷で、心重く、故人に受けたご恩の数々を思い返していたら、 「あら、気づきませんで…」と、座卓のはす向かいの女性が、彼女の前に置かれた一緒盛りのすしのおけを、こちらへ押しやってくれた。

 初対面の美人の親切がうれしく、別に欲しくもないすしを、「あ、どうも…」と1、2個、小皿に取り分けたのだが、次の瞬間、あっ! と心中、叫声を発していた。

 沈痛な思いとはうらはらに、ロンロンの目が、物欲しげにすし桶に貼りついていたにちがいない。

 場所柄、笑って弁解することもできず、参ったデス。


 幼児の斜視


 乳幼児の目は、黒目が内側に寄り、白目が消えて「内斜視」にみえることが多い。

 日本人の子どもは鼻のつけねの発達が遅いためだ。

「斜視ではないか」といわれ、眼科に連れてこられる子の半分ぐらいはその「偽斜視」だという。

 斜視ではないので、大きくなって鼻すじが通ってくると、わからなくなる。

 だが、内斜視のようにみえる幼児の目のすべてが偽斜視ということはない。

 本当の斜視も混じっている。それは放っておいてはいけない。

 片方の目だけを使っていると、もう一方の目の視力の発達が悪く、弱視になる例が非常に多いからだ。

 おかしいと思ったら、斜視の専門家のいる眼科で検査を受けるべきだ。

 斜視には多くの種類があり、それによって治療の方法も違ってくる。

 遠視が原因で起きる調節性内斜視は、眼鏡をかけるだけで対応できる。

 偽斜視や調節性内斜視と本物の斜視を見分けるのは、専門家でなければ難しい。

 本物の斜視は手術になるが、目を動かす筋肉を少しずらすだけの簡単なもので、合併症などの危険もほとんどない。

 ぜひ早めに眼科へ─。
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