ひいふう健康噺(9)抗ウイルス薬・お茶 [健康]
風邪? インフル?
風邪とインフルは見分けがつきにくいのですが、厚生労働省も言うように「インフルエンザは、風邪ではありません」。
どこが違うのか? 症状の強さが違います。
風邪の症状は割合おだやかですが、インフルはいきなり38度以上の発熱、関節・筋肉痛、頭痛などの全身症状が強く現れます。
発症後2日以内だと抗ウイルス薬がよく効きます。
おかしいな? と感じたら近くの内科医院へ!
インフルや風邪の感染経路は、せきやくしゃみと一緒に飛び散るウイルスによる飛沫感染、空気中に漂うウイルスを吸い込む空気感染、ウイルスがくっついた手や指からの接触感染の三つです。
せきやくしゃみのしぶき(飛沫)の中のウイルスは、水分を含んでいるので、2㍍ほど飛んで落ちますが、空気が乾燥していると、水分が蒸発し、空気中を漂うため感染リスクが高くなります。
寒さと空気の乾燥は、ウイルスを活性化させるだけではなく、ウイルスや細菌の侵入を防ぐ上気道(のどや鼻)の潤いが減り、体の防御機能も低下します。
暖房すると湿度が下がります。加湿器などで湿度を上げる工夫をしてください。
マスクは、ウイルスと鼻・のどの乾燥を避けるのに効果的です。
適切な水分補給で体の潤いを保つこともお忘れなく─。
お茶で防ごう!
風邪やインフルエンザは、鼻やのどからウイルスを吸い込んだり、ウイルスのついた手で鼻や口に触れたりして、うつります。
だから予防のポイントは「うがい」と「手洗い」です。
外出から帰宅したときは必ず(できれば外出先でも)、手をこまめに洗い、のどの奥までよく洗ううがいをしてください。
お勧めしたいのは「お茶のうがい」です。
昭和大学医学部の島村忠勝名誉教授(細菌学)の研究実験では、人が普通に飲んでいる緑茶や紅茶を30分の1の濃度に薄めた液でも、インフルエンザウイルスの感染力を100%抑えることができました。
緑茶や紅茶に多量に含まれているカテキン(タンニン)の仲間のエピガロカテキンガレートという物質が、生体の細胞に取りつくウイルスの働きを妨げるためです。
島村教授の研究発表を参考にして、茶どころ静岡県のある町の小学校では、毎日、児童にお茶でうがいさせたところ、周辺の各地では集団風邪の学校閉鎖が相次ぐなか、「当校だけは無事でした」との校長先生から丁重な礼状が届いたそうです。
静岡県立大薬学部の山田浩教授らの老人ホームでの臨床試験では、緑茶をよく飲むだけでも、インフルエンザの発症率が抑えられることがわかりました。
「1日500㍉㍑(約3杯)ぐらい飲めば十分でしょう」と、教授は話しています。
風邪とインフルは見分けがつきにくいのですが、厚生労働省も言うように「インフルエンザは、風邪ではありません」。
どこが違うのか? 症状の強さが違います。
風邪の症状は割合おだやかですが、インフルはいきなり38度以上の発熱、関節・筋肉痛、頭痛などの全身症状が強く現れます。
発症後2日以内だと抗ウイルス薬がよく効きます。
おかしいな? と感じたら近くの内科医院へ!
インフルや風邪の感染経路は、せきやくしゃみと一緒に飛び散るウイルスによる飛沫感染、空気中に漂うウイルスを吸い込む空気感染、ウイルスがくっついた手や指からの接触感染の三つです。
せきやくしゃみのしぶき(飛沫)の中のウイルスは、水分を含んでいるので、2㍍ほど飛んで落ちますが、空気が乾燥していると、水分が蒸発し、空気中を漂うため感染リスクが高くなります。
寒さと空気の乾燥は、ウイルスを活性化させるだけではなく、ウイルスや細菌の侵入を防ぐ上気道(のどや鼻)の潤いが減り、体の防御機能も低下します。
暖房すると湿度が下がります。加湿器などで湿度を上げる工夫をしてください。
マスクは、ウイルスと鼻・のどの乾燥を避けるのに効果的です。
適切な水分補給で体の潤いを保つこともお忘れなく─。
お茶で防ごう!
風邪やインフルエンザは、鼻やのどからウイルスを吸い込んだり、ウイルスのついた手で鼻や口に触れたりして、うつります。
だから予防のポイントは「うがい」と「手洗い」です。
外出から帰宅したときは必ず(できれば外出先でも)、手をこまめに洗い、のどの奥までよく洗ううがいをしてください。
お勧めしたいのは「お茶のうがい」です。
昭和大学医学部の島村忠勝名誉教授(細菌学)の研究実験では、人が普通に飲んでいる緑茶や紅茶を30分の1の濃度に薄めた液でも、インフルエンザウイルスの感染力を100%抑えることができました。
緑茶や紅茶に多量に含まれているカテキン(タンニン)の仲間のエピガロカテキンガレートという物質が、生体の細胞に取りつくウイルスの働きを妨げるためです。
島村教授の研究発表を参考にして、茶どころ静岡県のある町の小学校では、毎日、児童にお茶でうがいさせたところ、周辺の各地では集団風邪の学校閉鎖が相次ぐなか、「当校だけは無事でした」との校長先生から丁重な礼状が届いたそうです。
静岡県立大薬学部の山田浩教授らの老人ホームでの臨床試験では、緑茶をよく飲むだけでも、インフルエンザの発症率が抑えられることがわかりました。
「1日500㍉㍑(約3杯)ぐらい飲めば十分でしょう」と、教授は話しています。
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