ひいふう健康噺（５）糖尿病

　一病息災

　１１月１４日は「世界糖尿病デー」。インスリンの発見者、フレデリック・バンティングの誕生日です。

　糖尿病の症状は「無症状」です。だからのんきに放っている人が多いようです。

　結果、目をやられ、腎臓をやられ、脚を切断しなければならなくなったりもします。

　だが、初期からきちんと治療を続けていれば、失明も、透析も避けられます。一病息災で長生きできます。

「糖尿病　正しい知識があなたを守る」

　食後高血糖

　糖尿病の最初の兆候は、食事のあとだけ血糖値が上昇する「食後高血糖」です。

　空腹時も、食後も血糖値を正常域に保つ能力（耐糖能）に乱れが生じ、食後のみ血糖値が高くなるのです。

　空腹時血糖値が正常（７０～１００㍉㌘）で、食後２時間の血糖値が１４０㍉㌘を超えるようだと要注意です。

　だがこの時期に適切な治療を受けて、生活習慣を改めると発症前の状態に戻せます。「糖尿病が治る」のです。

　かくれ糖尿病

　糖尿病は、空腹時の血糖値は正常か、やや高い程度で、食後だけ血糖値が上がる「食後高血糖」から始まります。

　健康診断の尿検査と空腹時血糖値の測定では、食後高血糖は見逃されがちです。それが「かくれ糖尿病」です。

　かくれ糖尿病が進むと、空腹時の血糖値も高いままの本物の糖尿病になります。動脈硬化も進みます。

　食後１～２時間の血糖値を調べてもらいましょう。

　それとHbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー)も、ぜひ━。
これは過去１ヵ月～２ヵ月の血糖状態。血糖値よりも正確な血糖状態を教えてくれます。
正常値は６.２%以下です。

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