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風邪とビタミンC=2 [医学・医療短信]

ビタミンCは、「ビタミン博士」として有名なライナス・ボーリング博士が、

「風邪をひいたと思ったら、ビタミンCの錠剤(500mg)をすぐ飲む。さらに2時間おきに飲めば風邪は治る。また、毎日グラム単位で摂取すれば、風邪にはかからない」と発表したら、すぐに世界中の話題となりました。

 日本人は元来「風邪は万病の元」などと言って、風邪に対して非常に神経質。

 その風邪がビタミンCを飲めば治るし、日ごろから飲んでいれば予防にもなると言われてしまえば、もうビタミンCへの信頼度は急上昇。

「風邪にはビタミンC」は定説になりました。

 しかし、実際にはビタミンCの錠剤を習慣的に飲んでいる人も風邪にかかります。

「ビタミンCを飲んだら風邪が治った」という人も多いのですが、詳しく調査すると「症状が軽くなった」とか「早く治った」ということでしょう。

 それもいわゆる「プラセボ(偽藥)効果」だと言われています。

 重要なのは「ビタミンC摂取」と「ビタミンCの錠剤摂取」は違うということ。

 みかんを食べることと、ビタミンCのサプリメントを飲むことでは、効果が違うのです。

 サプリメントのビタミンCは合成アスコルビン酸で、天然のビタミンCに比べると吸収率は5割近くもダウンします。

 そして私たちがみかんやレモンを食べるとき、その食品が持っている他の栄養素も摂取しています。

 とくに野菜や果物に含まれるポリフェノール類には、免疫力をつける成分が豊富に含まれているのです。

 ビタミンCが豊富に含まれている食品を食べるのは確かに効果的ですが、てっとり早くビタミンCの錠剤だけ飲んで、同じ効果を期待しても、それはまったくもって無理というものです。

 つまりビタミンCのサプリメントだけ飲んでいても、風邪の予防にも治療にもならないのです。

 あくまでサプリメントは補助的なもの、天然ビタミンには及びません。

 風邪をひいたら、まず大切なのは休養と睡眠、そしてバランスの良い食事。

 なぜなら風邪は体力を消耗するので、たんぱく質をしっかり摂る必要があるから。

 そしてたんぱく質を代謝するビタミンとミネラルも重要。それらを踏まえたバランス良い食事を心がけることが重要です。

 また、水分も奪われがちなので、水分補給も欠かせません。

 果物&野菜を食べ、そこにビタミンCのサプリメントを補給しておけば、風邪対策は万全ですね。
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