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ひとこと養生記 高齢うつの特徴 [健康]

 老年精神医学の専門医で、長年、認知症とうつ病の臨床と研究に取り組んできた、中村祐・香川大学医学部教授の話をプレスセミナーで聞きました。

 うつ病の大きな症状は、「憂うつ感」と「興味・関心の低下」。

「憂うつだ」「何の希望もない」「落ち込んでいる」といった感情がベースになって、今まで好きだったことにも打ち込めなくなります。

 新聞を読んだり、テレビを見たりする気が薄れてきます。仕事への意欲が低下します。何をするにもおっくうになります。

 ところが、高齢者うつ病では、そうした意欲の低下や気分の落ち込みなどの症状はそれほど強くなく、不安や焦燥感が表に出やすいのが特徴です。

 不眠、疲れやすさ、めまい、頭重感、頭痛、肩こり、食欲不振、便秘、下痢、腹痛、胸痛といったさまざまな身体症状が現れます。体と心の両方へ目を向ける必要があるのです。

 半面、抑うつ状態、倦怠(けんたい)感、気分の落ち込みなどは、がん患者の訴えと共通することがとても多い。

 うつ病を疑う前に体の病気はないか、十分な検査が必要─と、教授は強調しました。
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