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がん患者10年生存率 [健康短信]

がん患者10年生存率55%...最高は「前立腺」92%、最低は「膵臓」で5%

 
 全国がんセンター協議会(通称「全がん協」)は、2月28日、がん患者の部位別10年生存率を公表した

 「全がん協」)は、わが国における中核的ながん専門医療施設ががんの予防、診断および治療等の向上に資することを目指して1973年に設立された。

 現在では全国のがん専門医療機関32施設が加盟するネットワークとして活動している。

 全がん協の目的の第一に「がん予防、診断および治療等の向上に必要な諸問題の調査および研究」が掲げられており、加盟施設における予後調査を基にした生存率の公表はその重要な活動として位置づけられている。

 加盟施設において2007年までにがんと診断された症例を収集し、2004年-2007年に診断された約14万件の5年生存率を部位別・施設別に集計した。

 また、1999年-2002年の診断症例約3万5千件について初めて10年生存率を算出した。

 この集計をもとに約30のがん種について病期、性別、年齢、初回治療の組み合わせで生存率を算出する生存率解析システムKapWeb(カップウェブ)のデータを更新した。

 診断時のみでなく、治療開始から一定期間を経過した患者について、その時点からの生存率(がんサバイバー生存率)を算出し、がん患者の部位別10年生存率を公表した。

 2001年~04年の4年間にがんと診断された約5万7000人の10年後の生存率は55・5%で、前回よりも1・3ポイント上昇した。

 がんが初期に見つかった人ほど生存率は高く、早期発見の大切さが改めて浮き彫りになった。

 がん以外の死亡の影響は補正した。

 算出は3回目で、今回から精度が高い集計方法に変更。

 その方法だと、00年からの4年間の患者を対象にした前回調査は54・2%だった。

 その後の治療の進歩で、今のがん患者はさらに生存率が上がっている可能性が高いという。

 生存率が最も高いのは前立腺がんの92・4%で、最も低いのは膵臓(すいぞう)がんの5%だった。

 進行度別の生存率は、胃がん、大腸がん、子宮体がんは1期は約9割だが、4期だと1割を下回った。
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