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スイカの薬効 [健康雑談]

 子どものころ、夏の日の昼、家でスイカを食べるときって、それはもううれしいものだった。

 子どもらが見つめるマナイタの上の球果に母の手が包丁を入れると、すぱりと二つに割れて真っ赤な(まれに黄色い)円形の断面が現れる。

 小さな歓声が口々にあがる。

 これの世や西瓜(すいか)を割れば色烈(はげ)し  篠田悌二郎

 腎臓がわるいという人に、スイカが薬になると勧めていた祖母の言葉も耳に残っている。

 スイカは昔から利尿薬として知られ、急性腎炎のむくみをとる効果があるといわれる。

 だが「血圧も正常で浮腫(ふしゅ)もない慢性腎炎には用いてもあまり意味がない」。

 伊沢凡人著『菜果健康療法』という本にそう書かれてある。

 同書には、尿路結石に対するスイカの効用についても、「ただし石の大きさがダイズ大以下のばあい」と断ったうえで、

 「体温に近いか、体温以上の温度で飲食します。特に虚証者は体温以下のものの多食は避けるべきです」とある。
 
 「虚証」とは、漢方の体質診断で、体力が落ちている状態のこと。

 冷やしたスイカの食べ過ぎはあまりよくないようだ。
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