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耳かきでカビ [医学・医療短信]

 耳かき&イヤホンの長時間使用で「カビ」が! 鼻毛を抜くと「毛嚢炎」に!?

「耳かきのしすぎで耳の中に炎症を起こす人が増えている」と警鐘を鳴らすのは、金沢医科大学の鈴鹿有子教授。

「炎症が起こると痒くなり、さらに耳かきする回数が増え……という負のスパイラル。

 炎症が慢性化すると、耳の中にカビが生えてきてさらに強い痒みをもよおします。

 ちなみに、イヤホンの長時間使用も、耳の中に湿気がこもるので、カビの原因になりやすいですね」

 耳かきをしすぎた結果、「耳が尋常じゃなく腫れ上がり、膿が出てきた」と話す男性(42歳)は、病院で精密検査を受けたところ「耳から感染した緑膿菌が全身に回っている」と診断された。

 免疫が低下すると、髄膜炎をはじめ死に至る例もある。

 鼻のケアによるトラブルも多い。

「飛び出た鼻毛を切るのは問題ないですが、抜くのは×

 毛根から侵入した細菌に感染すると『毛嚢炎』になります。

 ニキビ状のものが鼻の穴にでき、悪化すると強い痛みや発熱を伴います」(鈴鹿教授)

 花粉症の季節など鼻うがいを実践している人は多いだろう。

 だが、使う溶液も選ばないと逆効果で、むしろやりすぎはトラブルのもと。

「鼻うがいの回数が増えるうちに、『何か耳が詰まった感じで気持ち悪いな』と感じるようになり、耳鼻科に行ったら急性中耳炎と診断されました。

 1か月ほど 通院して一度は回復しましたが、冬場にちょっと体を動かす作業をすると症状が再発。耳の中がこもるような不快感で仕事にならず……。耳管障害と言われ、長 引くのでまいっています」(54歳・男性)

 耳垢や鼻毛には、刺激物の侵入防止や保湿といった、大切な「カーテン効果」がある。

 過度なケアは、体を無防備化させるのだ。

<やりすぎ厳禁ワースト5>

1位:耳かき

2位:イヤホンつけっぱなし

3位:鼻毛を抜く

4位:鼻うがい

5位:点鼻スプレー

【鈴鹿有子教授】

金沢医科大学耳鼻咽喉科学教授。WHOジュネーブ本部事務局の難聴予防課担当などを経て現職。専門は聴覚、耳鳴り、めまい、耳手術ほか

日刊SPA!
取材・文/江沢 洋 中村未来 古澤誠一郎

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