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日本人のがんワースト5 [健康短信]

 9月の「がん征圧月間」が始まったのは、1960(昭和33)年だった。

 この年のがん死亡者は9万3773人、日本人の死因2位だった(1位は脳卒中=死亡数15万5966人)。

 以来、年ごとにがんはふえ続け、1981(昭和56)年、脳卒中を抜いて、1位になった(死亡数16万6399人)。

 2009年、がんで死亡した人は34万4105人(全死亡者の約3分の1)、日本人の2人に1人が、生涯何らかのがんになり、3人に1人はがんで死ぬ──と言われる。

 死亡率の高いがんの部位ワースト5は、男性では肺、胃、大腸、肝臓、膵臓。女性では大腸、肺、胃、膵臓、乳房。

 これに、胆嚢、食道、男では前立腺、女では卵巣、子宮──のがんを加えると、日本人のがん死亡の8割以上を占める。

 一方、罹患数の多いがんの部位は、男性では胃、大腸、肺、前立腺、肝臓、女性では乳房、大腸、胃、肺、子宮だ。

 あらゆるがんから身を守るには、大別して二つの方法がある。第一の方法は、がんの原因を除いたり、是正したりして、がんにかからないようにすること。「1次予防」という。

 第二の方法は、早期発見・早期適正治療によってがんを完全に治し、がんで死ぬことを防ぐ「2次予防」だ。

 男女ともに死亡率ワースト3の胃がん、肺がん、大腸がんの1次予防のポイントを簡単に記す。

 胃がんの予防は、塩分を取り過ぎず、カビの生えたもの、熱過ぎるもの、焼け焦げたものをなるべく避けるようにする。

 また、ある種の食品のもつ発がん性が、ほかの食品と一緒に食べると消失したり、反対に二つの食品を一緒に食べると胃の中で発がん物質ができたりすることもある。

 同じ物を長期間食べ続けるなど、食事内容がワンパターンにならないようにしたほうがよい。

 肺がんの予防は、いうまでもなく、まず、非喫煙。これはもう人類の常識だ。

 いまだにたばこを吸っている人は、禁煙が無理ならせめて節煙を心がけるべきだろう。

 それとともに酒を飲み過ぎないこともだいじな条件だ。

 酒(アルコール)に発がん性があるわけではないが、発がん性物質はアルコールに溶けやすく、体の組織の中に入りやすい。

 酒は、いわばがんの運び屋の役目をする。たばこを吸いながら酒を飲むのは、がんを招き寄せているようなものなのだ。

 大腸がん予防の第一条件は野菜(食物繊維)をたくさん食べることだ。

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