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紫外線対策 [ひとこと養生記]

 今日は立夏。

 紫外線の季節が始まる。

 紫外線は、肌を日焼けさせ、しみやしわをつくり、皮膚の老化を進めるだけでなく、白内障や皮膚がんの原因にもなる。

 紫外線障害には、強い直射日光に当たってすぐ現れる「急性反応」と、繰り返し紫外線に当たることによって現れる「慢性反応」とがある。

 以前は、紫外線の急性反応は「日焼け」だけだと考えられていたが、いまはそれに「免疫抑制」が加えられている。

 皮膚にはランゲルハンス細胞という免疫を担当する細胞があるが、これが紫外線に非常に弱い。

 紫外線に当たると、全身の免疫力が低下する。

 水着で何時間も日に当たって真っ赤になるとそのときから免疫が落ちて、その状態が何日間か続く。で、いろんな病気にもかかりやすくなる。

  海水浴のあと、よく子どもが熱を出すのはそのせいだ。

 健康な人でもそうなのだから、ましてご病人は強過ぎる陽射しは避けるべきだ。

 紫外線の慢性反応は「光老化」とも呼ばれる。

 若い人が日焼けすると、こんがりと色がついて健康そうに見えるが、その代償としてやがてしみ・しわなど皮膚の老化現象が現れてくる。

 この皮膚の光老化は浴びた光の量に比例する。

 紫外線は、さらに良性・悪性の腫瘍もつくる。

 良性の腫瘍は、脂漏性角化症といい、顔や手の甲などにできる老人性のイボのことだ。

 悪性腫瘍(皮膚がん)は、日本人は白人に比べると50分の1以下と少ないが、これから増えるがんの一つといわれている。

 まさに紫外線は「死害線」なのだ。

 紫外線は目にもよくない。

 目のレンズに当たる水晶体が白く濁る白内障の要因の一つと考えられている。

 若いうちから紫外線カットの眼鏡をかけるようにすれば、白内障予防に役立つだろう。

 サングラスもかなり紫外線はカットする。

 だが、あまり色の濃いサングラスだと、視界が暗くなるから瞳孔が開き、散乱性の光が入りやすくなり、かえって目が浴びる紫外線量が増えてしまう。

 まぶしさを防ぐためにかける場合も、色の薄いサングラスのほうがよい。

 特に車を運転する時は、濃い色や調光レンズのサングラスは避けたほうがいい。

 濃い色のまま暗いトンネルに突入すると、一瞬、見えない状態になり、危険だ。

 とにかく、人間の皮膚にとっては、ほとんど悪いコトしかしないのが、太陽光線だが、モグラじゃあるまいし、全く日に当たらないというのも、どうかしている。

 ま、光老化の主犯のUVB(中波長紫外線)が最も多い夏の正午前後の2時間ぐらいは、なるべく戸外に出ないようにする、といった注意をしたらいいだろう。

 おすすめは、サンスクリーン剤の使用。

 近年、サンスクリーン剤の性能も飛躍的に改善した。

 日焼け止めの性能を表すSPFとPAはそれぞれUVBとUVAを防ぐ数値を表す。

 SPFは、サンプロテクションファクター(Sun Protection Factor)の略で、主にUV-B(紫外線B波)の防止効果を表す目安の数値。

 選び方のポイントは、通勤やおつかいなど1時間以内のお出かけにはSPF 35程度、1時間以上のレジャーやスポーツには50以上がをおすすめ。

 PAは、プロテクショングレイドオブUVA(Protection Grade of UVA)の略。

 主にUV-A(紫外線A波)の防止効果を表す目安の数値。

 +の多さがUV-Aに対する効果の高さを示し、++++、+++、++、+の4段階があり下記のように設定されている。

 PA++++ 極めて高い効果がある
 PA+++ 非常に効果がある
 PA++ かなり効果がある
 PA+ 効果がある
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