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ミカンの小袋 [ひとこと養生記]

ミカンの小袋

ミカンの小袋や白い筋には、以前はビタミンPと呼ばれた「ヘスペリジン」が豊富に含まれています。

ヘスペリジンは、毛細血管を強化する作用、血流を改善する効果、血中コレステロール・中性脂肪の低下作用、抗アレルギー作用、リウマチ症状改善作用など、多彩な効果が報告されています。

ミカンは筋や袋ごと食べるのが、体によい食べ方。

食物繊維の給源としてもすぐれていますから、便秘の解消、ひいては大腸がん予防にも役立ちます

ま、あまり上品な食べ方とはいえませんが……。

みかんと風邪 [ひとこと養生記]

みかんと風邪

みかんの季節です。

みかんの栄養成分といえば、まずビタミンC。ノーベル賞学者のライナス・ポーリングが、ビタミンCの風邪予防効果を提唱、世界的ブームが起きましたが、日本では昔から「みかんを食べると風邪をひかない」といわれてきました。

みかんには100㌘中35㍉㌘のビタミンCが含まれています。

厚生労働省の摂取基準では成人の1日摂取量は100㍉㌘。

ふつうの大きさのみかんならおよそ2個分で1日の摂取量を満たすことができます。

そばにいる! [日記・雑感]

そばにいる!

11月の第3日曜日は、内閣府が決めた「家族の日」で、前後1週間は「家族の週間」。

22日は「いい夫婦の日」、23日は「いい兄さんの日」です。

 人の幸福の原点は、家族の絆。

 家族の支えがあってこそ男性も女性も良い仕事ができます。

 普段パートナーに伝えられない思いを伝え、気持ちをカタチにして贈る機会としてください。

「いい夫婦川柳コンテスト」入選作品をご紹介します。

 そばにいる 今日も 明日も 明後日も

 妻愛す 妻につながる人愛す

 新しい手帳に妻の誕生日

 父の靴そろえる母の可愛い背

 地震の日 何よりうれしい君の声

 コーヒーはうちで飲もうと急ぐ帰途

 老夫婦 確かめ合って薬のむ

 夫婦なら一足す一は一でいい

百毒の長 [ひとこと養生記]

 百毒の長

 酒のうまい季節になりました。

 適量の酒は、心臓病や脳卒中の予防効果を高める「百薬の長」です。

 だが、飲み過ぎると逆効果は、世界の常識。

 長い間、多量飲酒を続けていると、依存症になり、高血圧、糖尿病といった生活習慣病を招きやすく、肝臓、脳、歯、食道、胃、腸などにも影響を与えます。

 がんの原因にもなり、うつや自殺にもつながるリスクがあります。

 まさに「百毒の長」です。

 半面、酒を全く飲まない人のほうが、適量飲む人よりも、心臓病や脳卒中の発症率が高いこともわかっています。

 1日の適量は、ビールなら中瓶1本、日本酒だと1合、ワインなら2杯、缶チュウハイだったら1缶です。

 11月10日~16日は、不適切な飲酒が引き起こすさまざまな問題を知ってもらうための「アルコール関連問題啓発週間」でした。

 酒、賢く飲んでください。
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がん&認知症 [ひとこと養生記]

がん&認知症

糖尿病の合併症といえば、糖尿病網膜症、糖尿病性腎症、神経障害のほか、動脈硬化による心筋梗塞や脳梗塞はよく知られています。

最近、がんや認知症とも深い関係があることがわかってきました。

たとえば、糖尿病になると、膵臓がんや肝臓がんのリスクが約2倍になりやすく、抗がん剤が効きにくくもなります。

血糖コントロールの不良な人は、認知症の発症リスクが50%上昇することが、スウェーデンでの大規模な疫学研究で明らかになり、欧州糖尿病学会で発表されました。
 

糖尿病と朝食 [ひとこと養生記]

朝食を!

 糖尿病の人が朝食を抜いて昼食まで空腹でいると、昼・夕食後の血糖値が急上昇しやすくなり、血糖コントロールの悪化につながることがわかりました。

 研究結果を米国糖尿病学会発行の医学誌に発表した、イスラエル・テルアビブ大学糖尿病ユニットのヤクボウィッチ教授は、

「朝食を抜いただけで、グルコース(糖)代謝の低下が引き起こされます。

糖尿病患者が朝食を抜くと、たとえ昼食と夕食の炭水化物の量を減らしたとしても、血糖値の上昇を抑えることはできないでしょう」と説明しています。

かくれ糖尿病と血糖値 [ひとこと養生記]

 かくれ糖尿病と血糖値

 ◎食後高血糖

 糖尿病の予防・治療の指標となるのが、血糖値。

 空腹時血糖値と、HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)の数値が高くなる前に異常を知らせてくれるのが、食後だけ血糖値が上がる「食後高血糖=グルコーススパイク」です。

 空腹時でも食後でも常に血糖値を正常域に保つ能力(耐糖能)に乱れが生じ、食後のみ血糖値が高くなるのです。

 健康診断の尿検査と空腹時血糖値の測定では、食後高血糖は見逃されがちです。いうならば「かくれ糖尿病」です。

 かくれ糖尿病が進むと、空腹時の血糖値も高い本物の糖尿病になります。

 動脈硬化も進みます。

 だがこの時期に適切な治療を受けて、生活習慣を改めると発症前の状態に戻せます。「糖尿病が治る」のです。

  空腹時血糖値が正常(70~100㍉㌘)で、食後2時間の血糖値が140㍉㌘を超えるようだと要注意です。
 
食後1~2時間の血糖値を調べてもらいましょう。

 ◎HbA1c

 HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)は、血液の赤血球に含まれているたんぱく質(Hb=ヘモグロビン)とブドウ糖が結合したものです。

 HbA1cは、検査日直近の食事の影響を受けて数値が上昇することはありません。

過去1~2カ月の平均的な血糖状態がわかります。

基準値は6.5%です。

一病息災! [ひとこと養生記]

一病息災!

 11月14日は、インスリンの発見者、フレデリック・バンティングの誕生日にちなみ「世界糖尿病デー」。

 糖尿病は、尿中に糖が排泄される現象からつけられた病名ですが、病気の本態は血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が高くなることです。
 
血糖値の高い状態が長く続いていると、細い血管が詰まって、目(糖尿病網膜症)や腎臓(糖尿病性腎症)が侵され、手足の指先が腐り(糖尿病性えそ)、さらに太い血管の動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳梗塞にもなりやすいのです。

しかし、血糖値が常に正常にコントロールされていれば、そうした最悪の結末を防ぐことができます。

血糖値のコントロールは、「一に食事、二に運動、三、四がなくて五に薬」。

糖尿病でも元気に長生きしている「一病息災」の人はたくさんいます。

糖尿病についての正しい知識をもち、生活管理がきちんとできている人たちです。

「糖尿病 正しい知識があなたを守る」

霜月のうた [日記・雑感]

霜月のうた



心なき身にもあはれはしられけり

鴫(しぎ)たつ沢の秋の夕暮

西行法師


秋深き隣は何をする人ぞ

松尾芭蕉



行く秋の大和の国の薬師寺の塔の上なるひとひらの雲

佐々木信綱



行く我に とどまる汝(なれ)に 秋二つ

正岡子規



彼一語 我一語 秋深みかも

高浜虚子



白玉の歯にしみとほる秋の夜の

酒はしづかに飲むべかりけり

若山牧水

冷えと荒れ [ひとこと養生記]

 冷えと荒れ

11月12日は、イイ ヒーフーで、「いい皮膚の日」。

皮膚のトラブルが多くなる時期にふさわしい記念日です。

 秋・冬は手足の荒れに悩まされる人がとても多く、ある製薬会社が行った調査では、手が荒れる=89%、かかとが荒れる=70%で、そのうち78%の人が、冷えを自覚していると答えています。

冷えと荒れは表裏一体の関係で、その元には血行の滞りがあります。

「季節を問わず、日本人はみんな冷えています」と、川嶋朗・東京有明医療大学教授。「自分のおなかに、手をじかに当ててみてください。ひんやりしているようなら、要注意です」

 この冷えが体の機能を低下させ、さまざまな慢性疾患の誘因になり、病気にならなくても、体に多くの悪影響を及ぼします。

とりわけ男性は、冷えに対してあまりにも無防備です。

冷えは女性特有の症状だと思い、自分の体の冷えについて無関心なのです。

「現代人に冷えによる健康障害が増えている大きな原因の一つは、ストレスです。

心身にストレスがかかると、交感神経が緊張しますから、血管が収縮し、血液の流れが悪くなり、東洋医学でいう瘀血(おけつ=古い血)が滞り、冷えてくるのです」

 どうしたらいいでしょうか? 

一言でいえば「体を温める」ことです。

体を締めつけない保温性の高い衣服を着て、冷たい飲み物・食べ物を避ける。上手な入浴(ゆっくり半身浴)と、適切な睡眠を心がけてください。

皮膚科医が勧めるのは、ビタミン系クリームを用いた手足のマッサージ。

荒れが治るだけではなく、冷えや睡眠の質も改善されます。

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