指がしびれる [医学・医療短信]
更年期以降の女性に多い「指がしびれる」病気とは
【Q】右手の人さし指、中指、薬指の3本がしびれ、突き指したような感覚があります。医師に老化と言われましたが、納得いきません。治す方法は。(京都市、女性、85歳)
【A】神経が通り道で締め付けられる「手根管(しゅこんかん)症候群」かもしれません。
更年期以降の女性に多く、手をよく使う人に発症しやすい傾向があります。整形外科の受診を勧めます。
しびれの原因としてまず脳卒中、糖尿病、頸椎(けいつい)症を疑います。
脳卒中は半身まひ、糖尿病は両脚から始まるしびれ、頸椎症は首を動かした時の腕や指の痛みやしびれが特徴です。
しかし相談者の場合、手指に限ったしびれなのでその他の原因が考えられます。
人さし指、中指と薬指に感覚障害があるので、神経が通り道で締め付けられる末梢(まっしょう)神経絞扼(こうやく)性障害の一つ、「手根管(しゅこんかん)症候群」ではないでしょうか。
手のひらの付け根の部分には、手根管と呼ばれるトンネルがあります。
手根管症候群は、手根管の中で神経が圧迫され、指にしびれや運動まひを生じる病気です。
小指以外に痛みやしびれがあり、夜間や朝に強くなるのも特徴的です。
進行すると親指の付け根がやせ、縫い物やボタンかけなどの細かい作業が難しくなります。
更年期以降の女性に多く、手をよく使う人に発症しやすい傾向があります。
超音波検査や末梢神経の伝達速度をはかる検査などで診断を確定します。
治療の基本は手指の負担軽減です。
軽症なら手首に装具を付け安静にすれば改善しますが、進行した場合は、内服薬やステロイド薬注射で治療します。
神経の圧迫を取り除く手術もあります。相談者は症状が進行している可能性もあるので、整形外科の受診を勧めます。
高齢になると、ペットボトルやびんのふたを開ける動作でも、手に大きな負担がかかります。
これらの動作を控えるなど、痛みを出さないための注意と工夫が必要です。
回答者 喜多島出先生(虎の門病院・整形外科)
【Q】右手の人さし指、中指、薬指の3本がしびれ、突き指したような感覚があります。医師に老化と言われましたが、納得いきません。治す方法は。(京都市、女性、85歳)
【A】神経が通り道で締め付けられる「手根管(しゅこんかん)症候群」かもしれません。
更年期以降の女性に多く、手をよく使う人に発症しやすい傾向があります。整形外科の受診を勧めます。
しびれの原因としてまず脳卒中、糖尿病、頸椎(けいつい)症を疑います。
脳卒中は半身まひ、糖尿病は両脚から始まるしびれ、頸椎症は首を動かした時の腕や指の痛みやしびれが特徴です。
しかし相談者の場合、手指に限ったしびれなのでその他の原因が考えられます。
人さし指、中指と薬指に感覚障害があるので、神経が通り道で締め付けられる末梢(まっしょう)神経絞扼(こうやく)性障害の一つ、「手根管(しゅこんかん)症候群」ではないでしょうか。
手のひらの付け根の部分には、手根管と呼ばれるトンネルがあります。
手根管症候群は、手根管の中で神経が圧迫され、指にしびれや運動まひを生じる病気です。
小指以外に痛みやしびれがあり、夜間や朝に強くなるのも特徴的です。
進行すると親指の付け根がやせ、縫い物やボタンかけなどの細かい作業が難しくなります。
更年期以降の女性に多く、手をよく使う人に発症しやすい傾向があります。
超音波検査や末梢神経の伝達速度をはかる検査などで診断を確定します。
治療の基本は手指の負担軽減です。
軽症なら手首に装具を付け安静にすれば改善しますが、進行した場合は、内服薬やステロイド薬注射で治療します。
神経の圧迫を取り除く手術もあります。相談者は症状が進行している可能性もあるので、整形外科の受診を勧めます。
高齢になると、ペットボトルやびんのふたを開ける動作でも、手に大きな負担がかかります。
これらの動作を控えるなど、痛みを出さないための注意と工夫が必要です。
回答者 喜多島出先生(虎の門病院・整形外科)
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