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授乳と糖尿病の関係 [健康短信]

長期間の授乳が糖尿病に保護的作用

 累積授乳期間が長いほど糖尿病の発症リスクが低下することがわかった。

 米国のグループがJAMA (米国医師会雑誌)に発表した。

 高齢女性を対象にした研究で、1年間の授乳歴で糖尿病発症リスクが3~15%低下することが示唆されている。

 しかし、これらの研究では患者の自己報告に基づく糖尿病を対象にしていた。

 同グループは、出産可能年齢の女性を長期間追跡。

 妊娠糖尿病(GDM)や糖尿病家族歴を含む種々の交絡因子を補正し、出産後の累積授乳期間と診断が確定した糖尿病発症との関係を検討した。

 対象は18~30歳の米国人女性のうち、1985~86年の登録時に糖尿病がなく、登録後に1回以上の出産経験があり、2016年までの30年間に糖尿病の検査を最高で7回受けた1,238例(平均年齢24.2歳、黒人615例)。

 累積授乳期間により授乳歴なし(対照群)、6カ月未満群、6カ月以上12カ月未満群、12カ月以上群に分類。

 主要評価項目は、1,000人・年当たりの糖尿病発症率。

 2万7,598人・年の追跡期間中に182例が糖尿病を発症し、1,000人・年当たりの発症率は全体で6.6例、妊娠糖尿病歴がある群では18.0例、妊娠糖尿病歴歴がない群では5.1例だった。

 解析の結果、授乳期間は糖尿病発症と強い段階的な逆相関を示した。

 対照群に対する糖尿病発症率は6カ月未満群が0.75(95%CI 0.51~1.09)、6カ月以上12カ月未満群が0.52(同0.31~0.87)、12カ月以上群が0.53(同0.29~0.98)であった。

 赤ちゃんがママの糖尿病予防に加勢している─は、言い過ぎか?
タグ:授乳 糖尿病
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