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チョコレート効果  [健康雑談]

 バレンタインデーなので、チョコレートの話(自分でも安直な着想だと思います)。

 チョコレートを毎日食べると、血圧が下がり、善玉コレステロールが上ることが、「日本初の産学官大規模臨床試験」で確認された。

 野村コンファレンスプラザ日本橋で開かれたメディアセミナーにおける、瀧本陽介さん(株式会社ヘルスケアシステムズ代表取締役)と、大澤俊彦さん(愛知学院大学心身科学部学部長・教授)のお話─。

 愛知県蒲郡市、愛知学院大学、株式会社明治は、「蒲郡市ヘルスケア計画」に基づく取り組みとして、産学官共同で「チョコレート摂取による健康効果に関する実証研究」を、14年3月からスタートさせた。

 蒲郡市内外の45~69歳の347人(男性123人、女性224人)に、カカオポリファノールを多く含むチョコレートを毎日一定量(1日25㌘)、1ヵ月間食べてもらい、その前後の血圧、体重、血液成分、自覚的な体調など心身状態の変化を調べた。

 以下のことがわかった。

 ① 血圧の低下。

 被験者を高血圧群(収縮期血圧140mmHg以上あるいは拡張期血圧90mmHg以上の82人)と、正常血圧群(収縮期血圧140mmHg未満かつ拡張期血圧90mmHg未満の265人)に分けて、チョコレート摂取前後の最高血圧(収縮期血圧)の変化をみた。

 高血圧群では、摂取前の平均値145.6mmHgが139.74mmHgに低下した。

 正常者群では、摂取前の平均値119.02mmHgが117.4mmHgに低下した。

 血圧低下の幅が、高血圧の人は大きく(平均5.86mmHgの低下)、正常血圧の人は小さい(平均1.62mmHgの低下)。理想的効果といえる。

 ② HDLコレステロール(善玉)の上昇。

 コレステロール、中性脂肪、尿酸など、さまざまな数値を測った血液検査で、きわだった結果がでたのが、善玉コレステロールの上昇だった。

 チョコレート摂取前の被験者全員の平均値は67.9mg/Dlだったが、摂取後は69.7mg/dLにふえた。

 ③ 心身ともに活動的。

 被験者に実施した「SF-36」による健康調査アンケートの結果─。

 *身体の痛み:からだの痛みのためにいつもの仕事が妨げられることが全然なかった。

 *全体的健康感:健康状態は非常によい。

 *活力:過去1ヵ月間、常に活力にあふれていた。

 *日常役割(精神):過去1ヵ月間、仕事や普段の活動のさい、心理的な理由による問題はなかった。

 *心の健康:過去1ヵ月間、落ち着いていて、楽しく、おだやかな気分であった。

 注・SF-36は、さまざまな疾患の健康関連QOL(生活の質)を測定する、世界的に用いられている調査表。

 ④ 体重・BMI(体格指数=体重㌔㌘を身長㍍の2乗で割った数値)は不変。

 被験者全員の体重の平均値は、チョコレート摂取前は58.72+-11.36㎏、摂取後は58.74+-11.24㎏。

 BMIの平均値は、摂取前22.61+-3.28、摂取後は22.62+-3.25。

 どちらもほとんど変化なく、有意差がないことが確認された。

 チョコレートを食べると、血圧が下がり、善玉がふえるのは、チョコレートに含まれるカカオポリフェノールの作用と考えられている。

 ヨーロッパで行われた、「ホワイトチョコレート」(カカオポリフェノールが含まれない)と、通常の「チョコレート」を食べ比べた研究でも同じような効果が得られている。

 ところが、この比較実験では1日100㌘、約500㌔㌍のチョコレートを食べつづけた結果、体重増加というデメリットが生じた。

 蒲郡市の実証研究では、そうしたカロリーの取り過ぎを避けるため、カカオポリフェノールの含有量70%以上の「ダークチョコレート」を選んだことにより、体重はふえず、メリットのみ得られた。

 1コは小さな長方形の消しゴムぐらいの大きさ。

 実験では「CACAO72%」を1日5コ食べたようだ。

 小生も食してみた。

 感想は、スイーツとしては甘さが一味足りず、ちと不満なしとせず。

 だが、「甘さより苦みがわかってこそ大人」。

 「うまいサプリ」と思えば、文句なし。

 これぞ、言葉の正しい意味における「健康食品」といえるのではないか。
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