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花粉警報発令=全国的予想 [健康]

 花粉症の季節が目の前に迫っている。

 NPO花粉情報協会理事で気象予報士の村山貢司氏は、旧冬12月21日、東京都で開かれた同協会主催のセミナーで、2018春のスギ・ヒノキ花粉飛散量についての予測結果を公表した。

 北陸を除く全国の観測地点において、過去10年の平均より飛散量が増加し、東北南部から関東、東海地方ではかなり多くなる見込みであるという。

 その年の花粉飛散量はさまざまな気象条件に影響を受けるが、なかでも前年7月中旬~8月中旬の日照時間は大きな要因であり、その時間が長いほど飛散量は多くなる傾向にある。

 また、前年の飛散量が少ないと翌年は多くなる可能性が高い。

 村山氏は全国における昨年7月の日照時間について、瀬戸内地域を除いて大半の地域で平年より長く、東北地方や東海地方では多くの地域で平年比120%を超えていたと報告し、各観測地点における今年の飛散量を予測した。

 北海道地方では、東北地方からの花粉の移流がある函館市においては飛散量が約750個で、10年平均(約600個)を上回る。

 東北地方は全体的にスギ雄花数が過去10年平均より多く、飛散量は大船渡市(岩手県)では約1万6,000個、いわき市(福島県)では約1万8,000個となり、ともに10年平均を大きく上回る。

 関東地方では神奈川県のスギ雄花数が突出して多く、約1万4,000個と、6,000~7,000個程度だった一昨年および10年平均の2倍以上となり、東京都も約7,500個と一昨年および10年平均を上回った。

 それに伴い、飛散量も東京都千代田区、横浜市、小田原市(神奈川県)で昨年、10年平均より多い見込みである。

 北関東の各観測地点では、昨年の飛散量が少なかったために軒並み約1万4,000個を超え、10年平均よりおおむね1.5倍になるとみられる。

 北陸地方の雄花数は、富山、石川両県で一昨年および10年平均を大きく下回ったため、飛散量も10年平均程度にとどまるとされた。

 東海地方の静岡、愛知両県の雄花数は10年平均程度であったが、同地方はヒノキ花粉が比較的多く飛散することが考慮され、飛散量は多数の観測地点で10年平均をやや上回ると予測。

 昨年に比べると名古屋市では約5倍、大垣市(岐阜県)は約3倍の飛散が見込まれる。

 近畿地方では報告された全ての県で雄花数が10年平均を上回ったことにかんがみ、飛散量はほぼ全ての観測地点で昨年および10年平均より多くなる。

 四国・中国地方の雄花数では、香川県、愛媛県で一昨年および10年平均をやや下回ったが、両県はもともと雄花数が比較的多い地域であるため、一定数の飛散量が見込まれる。

 松江市、山口市における昨年の飛散量は10年平均のそれぞれ約半分、4分の1であったことから、今年はそれぞれ2,500個超、4,500個超と大幅に飛散量が増加する見込みである。

 一方、高松市は昨年、10年平均のおよそ2倍となる約5,500個が実測されたため、今年はその3分の2程度で10年平均並と予測された。その他の地点は昨年を上回る見込みである。

 九州地方の福岡県と大分県における雄花数は一昨年と大差がなく、飛散量は福岡市、長崎市、由布市(大分県)が昨年よりやや下回る見込み。

 3市とも昨年の飛散量が10年平均より上回った影響を受けたという。

 それ以外の観測地点では昨年を上回る飛散量となる見込みで、宮崎市では昨年の飛散量が10年平均のおよそ半分であったため、その倍の約5,500個が予測された。

 花粉の飛散開始時期については、スギ雄花が休眠状態に入る11~12月と、休眠から覚醒し開花準備に入る1~2月の気温が大きく影響する。

 同氏は、昨年11月~今年1月の平均気温の計測値および予測値を勘案し、今年のスギ花粉の飛散開始は「全国的に例年並みかやや早いだろう」と述べた。

 具体的には、九州北中部、山口県、四国西部と伊豆半島や静岡県の一部で2月上旬から、関東地方の多くでは2月中旬から、東京都では2月10日過ぎあたりから飛散が始まるなどと予測される。

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