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インフル治療 [ひとこと養生記]

 インフル治療

 インフルエンザの治療は、ウイルスに直接作用する抗ウイルス薬が開発されるまでは、熱や頭痛などを解熱鎮痛剤で抑える対症療法しかなかった。

 いまは抗ウイルス薬が第一選択とされている。

 症状により解熱薬や抗生物質などが処方されることもある。

 抗生物質は、インフルエンザに合併する肺炎や気管支炎などの細菌感染に対する治療として用いられる。

 インフルエンザは、ある種の解熱剤と相性が悪く、脳炎・脳症、ライ症候群(脳症に似ているが、肝臓や腎臓などの障害を伴う)を誘発してしまうことがある。

 子どもの風邪・インフルエンザの解熱剤としては、アセトアミノフェンを成分とするもの以外は、原則的に使用しないことになっている。

 特に危険とされるのはアスピリン。

 子どもにアスピリンを飲ませてはいけない。

 ボルタレン(銀色の紙に包まれた坐薬)やポンタール(白く濁ったシロップ)も危ないといわれている。

 子どもに解熱剤を用いる際は医師や薬剤師に必ず確認し、大人や上の子の薬を使うのも避けるべきだ。

 抗インフル薬

 インフルエンザは、数日間で重症化しやすいから、早く適切な治療をしなければいけない。

 ウイルスに確実に到達し、増殖を抑える抗インフルウイルス薬が第一選択となる。

 よく知られているのはオセルタミビル(タミフル)とザナミビル(リレンザ)だが、2011年、10年ぶりにぺラミビル(ラピアクタ)という新薬が加わった。

 タミフルはカプセル剤を1日2回、5日間服用、リレンザは専用の吸入器を用い、やはり1日2回、5日間吸入する。

 ラピアクタは長時間作用型の注射薬だ。

 インフルエンザと診断されたその場で、医師による点滴(15分以上)が行われる。

 治療が1回で完結するわけだ。

 注射だから有効成分が直接血液中に入り患部に早く到達する。

 インフル治療は、医師の指示どおり薬をきちんと用いる「服薬順守」がとても大切だ。

 薬を飲み忘れたり、飲み残したりすると症状が悪化しやすいし、また、体内にウイルスが残っていると、周りの人にうつしてしまうことにもなる。

 そうした心配が要らないのが、ラピアクタの大きな利点だ。

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