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九月の風 [日記・雑感]

九月の風


 谷川の岸に小さな学校がありました。

 …………

 さはやかな九月一日の朝でした。青ぞらや風がどうと鳴り日光は運動場いっぱいでした。

 …………

 しんとした教室のなかに……をかしな赤い髪の子供がひとり、座ってゐたのです。
      
     宮沢賢治「風の又三郎」



風がすぎていったら

しづかに耳をすますがよい

野山が笛を吹いてゐる

       竹中郁「風」



秋来(き)ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる   藤原敏行



吹くからに秋の草木のしをるれば むべ山風をあらしといふらむ   文屋康秀



物いへば唇寒し秋の風     松尾芭蕉



涼しさや鐘を離るる鐘の音   与謝蕪村



淋しさに飯を食ふなり秋の風   小林一茶



くろがねの秋の風鈴鳴りにけり  飯田蛇笏
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