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水虫出タゾ! [ひとこと養生記]

水虫の正体

水虫の季節が始まった。

5月の第3週に入ると、皮膚科を訪ねる水虫の患者が増え始める。

そして8月前半まで上昇を続け、お盆を過ぎると急に減るそうだ。

足の病気の実態を調べる皮膚科医の集まり─JFW(Japan Foot Week)研究会が行った2000年と06年の調査で、足の疾患で最も多かったのは、真菌感染症(水虫とつめの水虫)で0年は40%、06年は49%だった。

真菌とは病気の原因になるカビのこと。

水虫の正体─白癬菌(はくせんきん)もその仲間だ。

白癬菌がつくる皮膚病には足白癬(水虫)のほか爪白癬(つめの水虫)、手白癬(手の水虫)、頭部白癬(シラクモ)、体部白癬(ゼニタムシ)、股部白癬(インキンタムシ)とある。最も多いのはむろん足白癬で64%、次が爪白癬21%、体部白癬7%、股部白癬5%と続く。白癬菌問題は、足の水虫とつめの水虫にしぼられるといっていい。

昔は「水虫の薬を発見したらノーベル賞」と言われた。

今の水虫薬はまさにノーベル賞もの。

塗れば(または飲めば)必ず治る。


水虫の薬

今の水虫の薬は、塗れば必ず治る。

ただし、1日1回、4週間きちんと塗り続けないと完治しない。

だが2週間ぐらい塗ると、かゆみなどの自覚症状がなくなるので、薬をつけるのをやめてしまう。

治ったつもりでいると、翌年の夏に再発する。

また、水虫ではない湿疹(しっしん)などを水虫と思い込み、薬局で市販薬を求めて塗る人がいる。

治るはずがないし、薬にかぶれてかえってひどくなることもある。

市販薬にも医療用の薬と同じ成分が転用されている。

薬局で求めた水虫薬をつけて症状が軽快しなかったら「ニセ水虫」と断定していいそうだ。

足の皮がむけたり、かゆかったり、小さな水ぶくれができたりして、水虫かな? と思ったら薬局に行く前に皮膚科を受診しよう。

健保が効く分、薬も安い。

つめの水虫も間違えられやすい。

つめの変形を起こす病気は扁平苔癬(へんぺいたいせん)とか尋常性乾癬などけっこう多い。

皮膚科医でないと正しい診断はできない。

これには「飲む水虫の薬」が非常によく効く。


 水虫の巣

「うつりそう 風呂の足ふき 飛び越える」という水虫川柳がある。

温泉、サウナ、銭湯などの足ふきマットには100%、白せん菌(水虫の原因菌)がいる、と渡辺晋一・帝京大教授。

「私たちは水虫菌に囲まれて生活しているといっても過言ではない。きちんと治療しても再感染しやすい」。

結果、日本人に5人に1人は水虫持ちだ。

だが水虫菌に囲まれて暮らしながら、5人に4人は水虫ではない。なぜか?

「一つの理由は、白せん菌の感染力が強くないからです。

銭湯などのマットで足に菌がくっついても、サンダルやげたばきで帰ってくるうち、足が乾燥して菌が落ちてしまう。

温泉場でもそうです。

宴会などで素足でいると、菌はあらかたはがれ落ちる。

しかし温泉場は朝が危ない。

朝、温泉に入って、菌をくっつけた足を十分乾かさずに靴下をはき、日中ずっと靴をはいていると水虫になる。

もっと危ないのはゴルフ場。

シャワーを使ったあとすぐバスや車に乗ると、足を乾かす間がない。

ゴルフ場から帰宅したら、足だけでも洗い流すことです」。

    
 

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