しみ警報/シミ退治 [ひとこと養生記]
しみ警報発令中
うららかな春の日が続いている。
日に日にかがやきを増す日差しが、なんとも心地よい。だが油断は禁物だ。
春の恵みのような光の中にも肌の大敵の紫外線はひそんでいる。
実際、肌のしみに悩む女性は、南の地方より寒冷地域のほうが多い─という調査がある。なぜか?
「日差しが弱いため、紫外線対策を怠ったのが原因」という指摘は、この時季の全国女性が心すべきことだろう。
エスエス製薬の調査をまとめた「しみ白書」によると、女性の肌に関する悩みは、
しみ=65%、くすみ=49%、しわ=47%がトップ3で、目の下のくま、たるみ、肌あれ…と続く。
しみの悩みは25歳を超えるとふえ始め、35~44歳では8割以上を占める。
15~24歳の半数が、「にきび・吹き出物」をあげているのと対照的だ。
が、日焼け止めや美白化粧品などによるしみ予防の意識は低く、
「取り組んでいなかった」が6割、このうち7割は「後悔してい」て、「うっかり」を悔やむ人が少なくない。
では、どうしたらよいか。
しみ退治
しみにはいくつか種類があるが、最も多いのは老人性色素斑(はん)と肝斑(かんぱん)だ。
老人性色素斑は加齢現象。
紫外線や活性酸素でダメージを受け、メラノサイト(メラニン色素をつくる細胞)が刺激されることでできる。
こめかみなど日光に当たる部分にできやすく、年齢とともに色が濃くなる。
肝斑は中年女性に多く、ほお骨の上や額などに左右対称に出る。
非炎症性の色素沈着で、大きさや形、色の濃さはさまざま。内分泌(ホルモン)の作用とされるが、紫外線の影響も大きい。
紫外線が皮膚に当たると、色素細胞や角化細胞の遺伝子が傷つき、局所的に黒色メラニンを出し続ける。これがしみだ。
いま、しみは消せるようになってきた。
専門医が用いるしみ退治の有力な武器は、レーザーとケミカルピール。
最適のレーザー波長を使えば、1回でとれる例もある。傷が残る副作用も少ない。
ただし、レーザーは老人性色素斑には有効だが、肝斑に使うと逆に色が濃くなる。
医師の診断力と技術力で結果は大きく変わる。
*
しみ退治のもう一つの武器、ケミカルピールは、化学薬品のフルーツ酸などで皮膚を浅く焼き、新しい表皮の再生を促す方法だ。(ケミカル=化学的。ピール=皮をむく)。
浅いやけどの後、皮膚がピンと張って色つやがよくなる。
あれを意図的にやるわけだ。
化学薬品の薬液を塗って、数分後にふき取る。
塗りっぱなしにすると、どんどん染みていき、真皮まで損なって跡が残る。
皮膚の状態、しみの程度によって薬液の種類、濃度、時間を調整する。
医師の腕がものを言う。
ただ、これもレーザー同様、老人性色素斑には効果的だが、肝斑には効きにくい。
効くものでも何回か行う必要がある。
肝斑には、メラニンの合成を妨げる薬(トランスアミンという飲み薬、ハイドロキノンという塗り薬など)が効く。
ケミカルピールと薬を組み合わせて治療しているところもある。
しみ治療には保険は利かない。
料金は施設によってさまざまだが、ケミカルピールは1回あたり数千円、レーザーは数万円が相場のようだ。
うららかな春の日が続いている。
日に日にかがやきを増す日差しが、なんとも心地よい。だが油断は禁物だ。
春の恵みのような光の中にも肌の大敵の紫外線はひそんでいる。
実際、肌のしみに悩む女性は、南の地方より寒冷地域のほうが多い─という調査がある。なぜか?
「日差しが弱いため、紫外線対策を怠ったのが原因」という指摘は、この時季の全国女性が心すべきことだろう。
エスエス製薬の調査をまとめた「しみ白書」によると、女性の肌に関する悩みは、
しみ=65%、くすみ=49%、しわ=47%がトップ3で、目の下のくま、たるみ、肌あれ…と続く。
しみの悩みは25歳を超えるとふえ始め、35~44歳では8割以上を占める。
15~24歳の半数が、「にきび・吹き出物」をあげているのと対照的だ。
が、日焼け止めや美白化粧品などによるしみ予防の意識は低く、
「取り組んでいなかった」が6割、このうち7割は「後悔してい」て、「うっかり」を悔やむ人が少なくない。
では、どうしたらよいか。
しみ退治
しみにはいくつか種類があるが、最も多いのは老人性色素斑(はん)と肝斑(かんぱん)だ。
老人性色素斑は加齢現象。
紫外線や活性酸素でダメージを受け、メラノサイト(メラニン色素をつくる細胞)が刺激されることでできる。
こめかみなど日光に当たる部分にできやすく、年齢とともに色が濃くなる。
肝斑は中年女性に多く、ほお骨の上や額などに左右対称に出る。
非炎症性の色素沈着で、大きさや形、色の濃さはさまざま。内分泌(ホルモン)の作用とされるが、紫外線の影響も大きい。
紫外線が皮膚に当たると、色素細胞や角化細胞の遺伝子が傷つき、局所的に黒色メラニンを出し続ける。これがしみだ。
いま、しみは消せるようになってきた。
専門医が用いるしみ退治の有力な武器は、レーザーとケミカルピール。
最適のレーザー波長を使えば、1回でとれる例もある。傷が残る副作用も少ない。
ただし、レーザーは老人性色素斑には有効だが、肝斑に使うと逆に色が濃くなる。
医師の診断力と技術力で結果は大きく変わる。
*
しみ退治のもう一つの武器、ケミカルピールは、化学薬品のフルーツ酸などで皮膚を浅く焼き、新しい表皮の再生を促す方法だ。(ケミカル=化学的。ピール=皮をむく)。
浅いやけどの後、皮膚がピンと張って色つやがよくなる。
あれを意図的にやるわけだ。
化学薬品の薬液を塗って、数分後にふき取る。
塗りっぱなしにすると、どんどん染みていき、真皮まで損なって跡が残る。
皮膚の状態、しみの程度によって薬液の種類、濃度、時間を調整する。
医師の腕がものを言う。
ただ、これもレーザー同様、老人性色素斑には効果的だが、肝斑には効きにくい。
効くものでも何回か行う必要がある。
肝斑には、メラニンの合成を妨げる薬(トランスアミンという飲み薬、ハイドロキノンという塗り薬など)が効く。
ケミカルピールと薬を組み合わせて治療しているところもある。
しみ治療には保険は利かない。
料金は施設によってさまざまだが、ケミカルピールは1回あたり数千円、レーザーは数万円が相場のようだ。
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