夏ばて考 [雑感小文]
暑い! 暑い!
ふるさと屋久島では、だれも彼も、
「ほめか! ほめか!」と声を発していることだろう。
「ほめか」すなわち「ほ(火)めく」の転訛であろう。
「炎めく」と書けばさらに一段と暑熱度が高まるようだ。
市中の暑さに中(あた)り男かな 阿波野青畝
暑気中り、夏負けは俳句の季語でもあるが、同じ意味の夏ばてはまだそうではない。
比較的新しい俗語だからだろう。
昔の『広辞苑』(第一版=昭和30年発行)にも、暑気中りと夏負けだけがあって、夏ばてはない。
昭和44年の第二版からは載っている。
ついでに「ばてる」を見ると、これも第一版にはなくて第二版にはある。
「果てる」が濁って「ばてる」になり、「夏ばて」ができた。
そういう言葉の俗化が昭和30年代に定着しただろうか。
今、夏負けや暑気中りはあまり使われない。日常会話ではたいてい夏ばてである。
「夏ばて 夏、暑さのために、体がぐったりと疲れること。夏まけ」(広辞苑第六版)
なぜ、暑さは体をぐったり疲れさせるのか。
最大の原因の一つは汗をたくさんかくことだ。
汗と一緒に水溶性ビタミンやミネラルが失われ、また、体表の血管が広がって、血流量が増える。
その分、脳や内臓を流れる血液の量が減り、頭がぼんやりし、体の調子もおかしくなるわけだ。
ふるさと屋久島では、だれも彼も、
「ほめか! ほめか!」と声を発していることだろう。
「ほめか」すなわち「ほ(火)めく」の転訛であろう。
「炎めく」と書けばさらに一段と暑熱度が高まるようだ。
市中の暑さに中(あた)り男かな 阿波野青畝
暑気中り、夏負けは俳句の季語でもあるが、同じ意味の夏ばてはまだそうではない。
比較的新しい俗語だからだろう。
昔の『広辞苑』(第一版=昭和30年発行)にも、暑気中りと夏負けだけがあって、夏ばてはない。
昭和44年の第二版からは載っている。
ついでに「ばてる」を見ると、これも第一版にはなくて第二版にはある。
「果てる」が濁って「ばてる」になり、「夏ばて」ができた。
そういう言葉の俗化が昭和30年代に定着しただろうか。
今、夏負けや暑気中りはあまり使われない。日常会話ではたいてい夏ばてである。
「夏ばて 夏、暑さのために、体がぐったりと疲れること。夏まけ」(広辞苑第六版)
なぜ、暑さは体をぐったり疲れさせるのか。
最大の原因の一つは汗をたくさんかくことだ。
汗と一緒に水溶性ビタミンやミネラルが失われ、また、体表の血管が広がって、血流量が増える。
その分、脳や内臓を流れる血液の量が減り、頭がぼんやりし、体の調子もおかしくなるわけだ。
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