SSブログ

ホタルの教訓 [雑感小文]

 ホタルの季節に由々しい話を聞いた。

 ゲンジボタルの幼虫は、カワニナの稚貝を食べて育つが、それとそっくりの外来種の巻き貝「コモチカワツボ」が国内の河川で急速に生息域を拡大している。

 これをホタルの幼虫が食べると、成虫になる割合がカワニナを食べた場合の6分の1、発光力も半分になる。

「このままではゲンジボタルが激減する」と専門家が警告しているという。

 なぜ、コモチカワツボが増えたのか?

 各地でホタルの放流が盛んだが、カワニナの稚貝は手に入りにくく、コモチカワツボを代用として使うホタル保護団体もあるようだ。

 ホタルを増やし、保護するつもりの活動が裏目に出たわけで、生かじりの知識が思わぬ逆効果を招いてしまう一例だろう。

 心したいと思う。

 ところで、同じゲンジボタルでも光り方は全国均一ではない。

 東日本のホタルの光の明滅は約四秒間隔だが、西日本のホタルのそれは約二秒間隔。

 西日本のホタルはせっかちで、東日本のホタルはのんびり屋なのだそうだ。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。