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日本的緑内障 [ひとこと養生記]

 きょう6月7日は「緑内障を考える日」です。

 日本人の中途失明原因の第1位は、ずっと糖尿病網膜症でしたが、2004年からそれが緑内障に代わりました。

 同年、厚生労働省が発表した「視覚障害の原因」は、

 緑内障25%、糖尿病網膜症20%、黄斑変性症11%、網膜変性症11%の順です。

 緑内障は、眼球内の圧力(眼圧)が高くなって視神経が損傷され、視野が狭くなる病気です。

 5年、10年単位でじわじわ視野が欠けていくが、かなり進行するまで自覚症状はほとんどなく、気づいたときは手遅れという例も少なくないようです。

 しかし、早期に発見し治療を始めると、病気の進行を抑えることができます。

 近年、眼圧は正常範囲でも視神経が侵される「正常眼圧緑内障(NTG)」が非常に多いことがわかりました。

 日本では40歳以上の20人に1人が緑内障で、その70%がNTGと推定されています。

「NTGは日本人に特徴的な緑内障のタイプといえる」と専門家は指摘しています。

 眼圧は正常なのに、なぜ視神経障害が起こるのでしょうか。

 視神経がもともと弱く、眼圧がその眼の許容範囲を超えて高くなる(「正常」とされている眼圧が、その人にとっては「異常」に高い)ことで発症すると考えられています。

 ですから、NTGの治療も、やはり眼圧を下げる点眼薬から始まります。

 そして、視野障害の進行がみられない(薬が効いている)場合は、同じ薬による治療を続けます。

 進行が認められたら点眼薬を替えたり、追加したりして薬物治療を続け、それでもなお進行していく場合は、房水の排出を促進する(ひらたく言えば眼球内の水はけをよくする)レーザー治療や外科手術が行われます。

 早期発見のためには、眼圧検査だけでなく眼底検査、視野検査が必要です。

 40過ぎたら一度は目の検診を──。

 とくに、

▽家族に緑内障の人がいる。

▽強い近視。

▽頭痛もち。

▽冷え性などの人は、ぜひ早めに眼科へ──。
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