ひとこと養生噺（３６）睡眠の日

　眠って生きろ！　

　今日は春の「睡眠の日」です。

　精神・神経科学振興財団と日本睡眠学会が決めた「睡眠の日」は春と秋の２回。

　春は３月１８日、秋は９月３日です。

　３月１８日は、世界睡眠医学会の「世界睡眠の日」に合わせたもの。

　９月３日は、「ぐっすり」の語呂合わせです。

　眠いときにすぐ眠れて、熟睡できるのは健康な証拠。

　経済協力開発機構（ＯＥＣＤ）のデータによれば、日本人の平均睡眠時間は７時間５０分、韓国に次いで世界第２位の短さ。よく寝ているフランスに比べると１時間も短い。

　睡眠不足は、高血圧や糖尿病を悪化させます。

　睡眠時無呼吸症候群は、脳卒中や心筋梗塞の危険を高めます。

「健康は何から出てくるかというと、三つある。よう食べて、よう働いて、よう寝る。この三つやの」─百寿名僧として知られた京都・清水寺の大西良慶和上の言葉です。（詳しくは当ブログの「茶寿和上の健康法話」を─）。

　塩見利明・愛知医大睡眠科教授は、こう言っています。

「私は強く言いたい。

　皆さんが良い睡眠を適切にとって元気に長生きしてほしい。

〈眠って生きろ〉と。

　もし病気になっても良い睡眠をたくさんとって病を克服してほしい。

〈眠って治せ〉と」。

　１年中をよい「睡眠の日」にしましょう。

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