ひとこと養生噺(25)チョコ効果 [健康]
チョコと血圧・コレステロール
きょうは2月14日。言わずと知れた「チョコレートの日」。
花粉症の来歴の続きの前にちょこっとチョコの話を━、
チョコレートを毎日食べると、血圧が下がり、善玉コレステロールが上がることが、「日本初の産学官大規模臨床試験」で確認されたそうです。
1月20日、野村コンファレンスプラザ日本橋で開かれたメディアセミナーにおける、瀧本陽介さん(株式会社ヘルスケアシステムズ代表取締役)と、大澤俊彦さん(愛知学院大学心身科学部学部長・教授)のお話を、かいつまんでご紹介します。
愛知県蒲郡市、愛知学院大学、株式会社明治は、「蒲郡市ヘルスケア計画」に基づく取り組みとして、産学官共同で「チョコレート摂取による健康効果に関する実証研究」を、2014年3月からスタートさせました。
蒲郡市内外の45~69歳の347人(男性123人、女性224人)に、カカオポリファノールを多く含むチョコレート(明治『チョコレート効果CACAO72%』)を毎日一定量(1日25㌘)、1ヵ月間食べてもらい、その前後の血圧、体重、血液成分、自覚的な体調など、心身状態の変化を調べました。
結果、以下のことがわかりました。
① 血圧の低下。
② HDLコレステロールの上昇。
③ 心身ともに活動的。
④ 体重・BMIは不変。
各項それぞれについて説明します。
① 被験者を高血圧群(収縮期血圧140mmHg以上あるいは拡張期血圧90mmHg以上の82人)と、正常血圧群(収縮期血圧140mmHg未満かつ拡張期血圧90mmHg未満の265人)に分けて、チョコレート摂取前後の最高血圧(収縮期血圧)の変化をみました。
高血圧群では、摂取前の平均値145.6mmHgが139.74mmHgに低下しました。
正常者群では、摂取前の平均値119.02mmHgが117.4mmHgに低下しました。
降圧の幅が、高血圧の人ほど大きく(平均5.86mmHgの低下)、正常血圧の人は小さい(平均1.62mmHgの低下)。理想的効果といえます。
② 血液検査は、コレステロール、中性脂肪、血糖、尿酸などさまざまな数値を測りました。
きわだった結果がでたのが、HDLコレステロール(いわゆる「善玉」)の上昇でした。
チョコレート摂取前の被験者全員の平均値は67.9mg/dLでしたが、摂取後は69.7mg/dLにふえています。
③ 被験者に実施した「SF-36」による健康調査アンケートの結果─。
*身体の痛み:からだの痛みのためにいつもの仕事が妨げられることが全然なかった。
*全体的健康感:健康状態は非常によい。
*活力:過去1ヵ月間、常に活力にあふれていた。
*日常役割(精神):過去1ヵ月間、仕事や普段の活動のさい、心理的な理由による問題はなかった。
*心の健康:過去1ヵ月間、落ち着いていて、楽しく、おだやかな気分であった。
注・SF-36とは、さまざまな疾患の健康関連QOL(生活の質)を測定する、世界的に用いられている調査表です。
④ 被験者全員の体重の平均値は、チョコレート摂取前は58.72+-11.36㎏、摂取後は58.74+-11.24㎏。
BMI(体格指数=体重㌔㌘を身長㍍の2乗で割った数値)の平均値は、摂取前22.61+-3.28、摂取後は22.62+-3.25。
どちらもほとんど変化なく、有意差がないことが確認されました。
チョコレートを食べると、血圧が下がり、善玉がふえるのは、チョコレートに含まれるカカオポリフェノールの作用と考えられています。
ヨーロッパで行われた、ホワイトチョコレート(カカオポリフェノールが含まれない)と、通常のチョコレートを食べ比べた研究でも同じような効果が得られています。
ところが、この比較実験では1日100㌘、約500㌔㌍のチョコレートを食べつづけた結果、体重増加というデメリットが生じました。
蒲郡市の実証研究では、そうしたカロリーの取り過ぎを避けるため、カカオポリフェノールの含有量70%以上の「ダークチョコレート」を選んだことにより結果大成功。以上のような効果が得られたというわけです。
明治『チョコレート効果』には、同実験使用の「CACAO72%」のほか「CACAO86%」「CACAO95%」「レーズン&アーモンド」「クランベリー&大豆パフ」などがあり、1粒にポリフェノールが122~142㍉㌘含まれています。
1粒は小さな長方形の消しゴムぐらいの大きさです。
実験では「CACAO72%」を1日5粒ずつ食べたようです。
わたしも食べてみました。
感想は─、
スイーツとしては甘さが一味(いや二味以上)欠ける分、やや不満なしとせず。
ですが、甘さより苦みがわかってこそ大人。
「おいしいサプリ」、ホントの意味の「健康食品」と思えば絶好の一品、大満足でありました。
きょうは2月14日。言わずと知れた「チョコレートの日」。
花粉症の来歴の続きの前にちょこっとチョコの話を━、
チョコレートを毎日食べると、血圧が下がり、善玉コレステロールが上がることが、「日本初の産学官大規模臨床試験」で確認されたそうです。
1月20日、野村コンファレンスプラザ日本橋で開かれたメディアセミナーにおける、瀧本陽介さん(株式会社ヘルスケアシステムズ代表取締役)と、大澤俊彦さん(愛知学院大学心身科学部学部長・教授)のお話を、かいつまんでご紹介します。
愛知県蒲郡市、愛知学院大学、株式会社明治は、「蒲郡市ヘルスケア計画」に基づく取り組みとして、産学官共同で「チョコレート摂取による健康効果に関する実証研究」を、2014年3月からスタートさせました。
蒲郡市内外の45~69歳の347人(男性123人、女性224人)に、カカオポリファノールを多く含むチョコレート(明治『チョコレート効果CACAO72%』)を毎日一定量(1日25㌘)、1ヵ月間食べてもらい、その前後の血圧、体重、血液成分、自覚的な体調など、心身状態の変化を調べました。
結果、以下のことがわかりました。
① 血圧の低下。
② HDLコレステロールの上昇。
③ 心身ともに活動的。
④ 体重・BMIは不変。
各項それぞれについて説明します。
① 被験者を高血圧群(収縮期血圧140mmHg以上あるいは拡張期血圧90mmHg以上の82人)と、正常血圧群(収縮期血圧140mmHg未満かつ拡張期血圧90mmHg未満の265人)に分けて、チョコレート摂取前後の最高血圧(収縮期血圧)の変化をみました。
高血圧群では、摂取前の平均値145.6mmHgが139.74mmHgに低下しました。
正常者群では、摂取前の平均値119.02mmHgが117.4mmHgに低下しました。
降圧の幅が、高血圧の人ほど大きく(平均5.86mmHgの低下)、正常血圧の人は小さい(平均1.62mmHgの低下)。理想的効果といえます。
② 血液検査は、コレステロール、中性脂肪、血糖、尿酸などさまざまな数値を測りました。
きわだった結果がでたのが、HDLコレステロール(いわゆる「善玉」)の上昇でした。
チョコレート摂取前の被験者全員の平均値は67.9mg/dLでしたが、摂取後は69.7mg/dLにふえています。
③ 被験者に実施した「SF-36」による健康調査アンケートの結果─。
*身体の痛み:からだの痛みのためにいつもの仕事が妨げられることが全然なかった。
*全体的健康感:健康状態は非常によい。
*活力:過去1ヵ月間、常に活力にあふれていた。
*日常役割(精神):過去1ヵ月間、仕事や普段の活動のさい、心理的な理由による問題はなかった。
*心の健康:過去1ヵ月間、落ち着いていて、楽しく、おだやかな気分であった。
注・SF-36とは、さまざまな疾患の健康関連QOL(生活の質)を測定する、世界的に用いられている調査表です。
④ 被験者全員の体重の平均値は、チョコレート摂取前は58.72+-11.36㎏、摂取後は58.74+-11.24㎏。
BMI(体格指数=体重㌔㌘を身長㍍の2乗で割った数値)の平均値は、摂取前22.61+-3.28、摂取後は22.62+-3.25。
どちらもほとんど変化なく、有意差がないことが確認されました。
チョコレートを食べると、血圧が下がり、善玉がふえるのは、チョコレートに含まれるカカオポリフェノールの作用と考えられています。
ヨーロッパで行われた、ホワイトチョコレート(カカオポリフェノールが含まれない)と、通常のチョコレートを食べ比べた研究でも同じような効果が得られています。
ところが、この比較実験では1日100㌘、約500㌔㌍のチョコレートを食べつづけた結果、体重増加というデメリットが生じました。
蒲郡市の実証研究では、そうしたカロリーの取り過ぎを避けるため、カカオポリフェノールの含有量70%以上の「ダークチョコレート」を選んだことにより結果大成功。以上のような効果が得られたというわけです。
明治『チョコレート効果』には、同実験使用の「CACAO72%」のほか「CACAO86%」「CACAO95%」「レーズン&アーモンド」「クランベリー&大豆パフ」などがあり、1粒にポリフェノールが122~142㍉㌘含まれています。
1粒は小さな長方形の消しゴムぐらいの大きさです。
実験では「CACAO72%」を1日5粒ずつ食べたようです。
わたしも食べてみました。
感想は─、
スイーツとしては甘さが一味(いや二味以上)欠ける分、やや不満なしとせず。
ですが、甘さより苦みがわかってこそ大人。
「おいしいサプリ」、ホントの意味の「健康食品」と思えば絶好の一品、大満足でありました。
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