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ひいふう養生噺(23)風邪・花粉症・薬・朝 [健康]

 風邪と花粉症

 ことしもまた花粉に泣かされる季節が始まります。

 今シーズンに飛散するスギとヒノキの花粉予測は、飛散が少なかった昨春と比べると2倍程度にふえますが、過去10年間では例年並みの見込みだそうです。

 折柄、インフル・風邪も流行中。

 風邪の初期症状とアレルギー性鼻炎(花粉症)は似ていますが、次のような違いがあります。

 目のかゆみ=アレルギー性鼻炎は目がかゆくなります。風邪は目のかゆみはありません。

 発熱=風邪だと熱が出ます。アレルギー性鼻炎は出ません。

 鼻水=アレルギー性鼻炎(花粉症)の鼻水は水性で、風邪の鼻水は膿性です。

 くしゃみ=アレルギー性鼻炎は連発・反復します。風邪はしません。


 花粉症の薬

 花粉症の症状は、一つの薬だけでは抑え切れないことがあります。

 鼻水やくしゃみには抗ヒスタミン薬、鼻づまりには抗ロイコトリエン薬、のどの症状にも効果のある鼻噴霧用ステロイド薬─を、うまく組み合わせるとよいのです。

 花粉症の薬がいま一つよく効かない人は、医師に相談して適切な「併用治療」を受けてください
 

 インペアード・パフォーマンス

 花粉症の薬(抗ヒスタミン薬)を服用後、自覚の有無にかかわらず集中力や判断力が低下する状態を「インペアード・パフォーマンス」といいます。

 自分では眠くもだるくもならないと思っていても、ミスが多くなり効率が落ちてしまうのです。

「健康日本21推進フォーラム」が、花粉症の症状がある受験予定の15~19歳の男女生徒300人に行った調査を見ると─、

 94%の生徒が、花粉症の症状は勉強に「影響する」と感じ、花粉症の薬を服用後、67%が「眠気」を、50%が「集中力や判断力の低下」を感じた─と回答しています。

 眠くもならず、インペアード・パフォーマンスも生じない、抗ヒスタミン薬ができています。

 お医者さんに処方してもらい、入試を乗り切ろう。


 モーニングアタック

 花粉症の症状が一番ひどいのは朝の起床時、次が午後の屋外での時間─と、多くの人が患者調査に答えています。

 花粉症の「モーニングアタック」です。

 主因は、睡眠中の副交感神経優位から、覚醒時の交感神経優位に切り替わることによって、自律神経のバランスが一時的に乱れ、鼻が刺激過敏になるためです。

 対策として夜に服用するタイプの鼻炎薬の活用が勧められています。かかりつけの先生にご相談を─。
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