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健康雑談(5)モームよ [健康雑談]

 少な過ぎる!

 サマセット・モームの『作家の手帳』のなかに下のような一節がある。

 ─産婦人科の教授が、その講義のはじめに言った。

「諸君、女とは、一日に一度ミクチュレート(放尿)し、一週に一度デフィケート(排便)し、一月に一度メンスツルエート(通経)し、一年に一度バーテュレート(出産)し、そうして機会あるときはいつでもコピュレート(交尾)する動物である」

 ぼくは均整のとれた、しゃれた文章だと思う。─(中村佐喜子訳=新潮文庫)

「手帳」にこう記した1894年、モームはロンドンの医学校の3年生だった。

 こうした軽口の冗談に本気で文句をつけるのはどうかと思うが、1日に1度の排尿というのは決定的に少なすぎる。

 いったいに女性はそれを我慢しがちで、そのために膀胱(ぼうこう)炎や尿道炎を生じやすい。

 で、これらの病気をチャスティティ・ディジーズ(chastity disease=慎み深いための病気)と呼ぶくらいである。

 起きているときは2~3時間に1回は膀胱を空っぽにする(膀胱・尿道の雑菌を尿で洗い流す)のが、健康上のだいじな心がけである。

 それから、1週に1度の排便というのも、いかにも少なすぎる。

 なにもそんなものをそんなにため込むことはないではないか。

 便秘は気分的にうっとうしいだけでなく、体にもよくない。

 ある病院の「便秘外来」の専門医は、常習性便秘の大半は、食生活に原因があり、それにストレスと運動不足が重なったものだと指摘、下のような「便秘を治す8カ条」を提唱している。

 ①朝食を必ず食べ、便意を感じましょう。

 ②野菜、イモ、豆に多い「食物繊維」を多くとりましょう。

 ③腹筋運動を朝、夕、行いましょう。

 ④腹式呼吸を朝、夕、行いましょう。

 ⑤脂肪分をなるべく控えましょう。

 ⑥薬(下剤)はゆっくり減らしましょう。

 ⑦起床時に水をコップ3杯飲みましょう。

 ⑧ストレスをかけないようにしましょう。

 この8カ条をきちんと守りさえすれば、どんな頑固な便秘も2~3カ月で治るという。

 それにしても、因果なことではある。

 食うのに難儀し、出すのにも難渋するとは…。

 あ、食うのに難儀しているのは、貧乏ライターだけか。失礼しました。ハハハ…。
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